DENON リマスタリング+HQCDサンプラー
これは、お奨め。
高音質CDでは後発のDENONだが、ついにやってくれた。
リマスタリングの効果なのだと思うが、これは凄い。こんなに音が良くなってしまっていいのだろうか?通常盤との違いたるや、はじめの5秒で誰もが納得できるはず。オーディオ・マニアの「うんちく」のレベルを完全に超えている。
DENONといえば、かつてPCM録音やB&Kマイクで一世を風靡した、日本が世界に誇る優秀録音レーベル。クリア・繊細で、広々としたナチュラルな音場感がすばらしかったのだが、線の細いところが難点であった。愛聴盤も多いので、この「リマスタリング」には大いに興味があり、また一抹の不安もあったが、まったくの杞憂であった。
このサンプラーを聴く限り、新盤は、量感がぐっとアップして、どっしりと骨太なサウンドに生まれ変わっている。それでも従来のよさ(ナチュラル感)が損なわれていないところがDENONのこだわりなのだろう。インバルのマーラーなど演奏の熱気みたいなものが直に感じられて、最新の録音と比べても全く遜色ないサウンドだと思う。
新素材CDの良さを生かしきるにはリマスタリングしかない、という姿勢に、なるほど納得。
値段が値段だし、その効果の程を知りたい方は是非どうぞ。サンプラーだけじゃ物足りなくて本盤(っていうのかな?)まで買い込むことになっても、責任持てませんが(笑)。
優秀録音のDENON健在を示してくれた。
ひとこと、あっぱれ!
次もあるんだろうか?期待していますぞ。
こどもといっしょに はじめてのクラシック
子供(4歳)と一緒に聴こうと思い購入しました。
なじみのある曲ばかりで、他のCDより聴きやすく感じました。
「クラシック」というととっつきにくいイメージがありますが、
このCDなら誰でも気軽に楽しめると思いました。
3枚ありますが、子供は1枚目(朝の目覚め用)と2枚(昼間のアグレッシブな時間用)が「ディズニーランドにいるみたい♪」とお気に入りです。
『口笛吹と子犬』では行進を始めます。
ただ、3枚目は夜のお休み前の曲なので、娘の反応は他2枚と比べて退屈気味でした。
吉松 隆 : プレイアデス舞曲集 2
日頃、ブルースだのブリティシュハードだのしか聴いてない私にとってはビックリ仰天の世界。 透明な音にどろどろした何かが落ちて行きそうです。 ピアノってこんなに綺麗な音出せるんですね。
大好きなCDです。
CHOPIN (ショパン) 2008年 06月号 [雑誌]
「20世紀の大ピアニストたち」シリーズ第4回に登場するのは、1970年に46才で急死した、鬼才とも呼ばれるサンソン・フランソワです。私もピアノをたしなみますが、中学2年でベートーヴェンの3大ピアノソナタの廉価版をたまたま購入したのがサンソン・フランソワとの出会いでした。それ以降、ショパン、ドビュッシー、ラベルの演奏は基本的にサンソン・フランソワのLP・CDを基本に購入するようになりました。ホロヴィッツのピアノの弦が切れるかのような演奏も良し、アルゲリッチの素晴らしく早いテンポと比類ないテクニックも良いのですが、コルトーに続くフランスの古きよき時代の最後を飾るのは、サンソン・フランソワをおいては他にありません。近年の正確なピアノテクニックを競う演奏ではなく、即興的なショパンのテンポルバート、聴く者を唖然とさせるエチュード、もう何も言葉のでないポロネーズ、自由闊達なショパンに対して、何故か非常にまじめに模範的な演奏を残しているドビュッシーとラヴェル、20世紀が生んだ4番目ではなく1番目のショパン演奏家だと私は思います。この雑誌が絶版になる前に、注文されることをお勧めします。フランソワの残した貴重な言葉も載せられています。サンソン・フランソワという演奏家の人間像に迫る特集です。