「援助」(=外発)で「自助」(=内発)を実現しようとする参加型開発によく見られる矛盾が、様々な事例を通して鋭く指摘されています。本書の議論を踏まえて「途上国の人々の自発的改革を軸とする参加型アプローチ」を提言する続編(Participation: From Tyranny to Tranformation?)と併せて読むことをお薦めします。
根本的な発想転換を促す好著おすすめ度
★★★★★
参加型開発の「当事者主体」の理念と「支援者主導」の実態のギャップに対する懸念が高まっていますが、活路が見出されないままです。問題の根源は、「人々は何もしていない」という暗黙の了解が見直されることなく、「部外者が仕掛けなくては何も起きない」というお仕着せが無批判に繰り返されている点にあると思います。こうした袋小路から抜け出すためには、「人々はすでに何かをしている」という前提で「その動きに部外者としてどう関わるのか」を考える姿勢がもっと広まっていく必要がありそうです。本書は、「当事者主体」の理念が「支援者主導」の営みへとすり返られてしまう仕組みを、様々な事例や視座を通して見事に解き明かしています。思い切った発想転換の求められている参加型開発の関係者の必読書ではないでしょうか。
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
非常に素晴らしい一品だと思います
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こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!