うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第4巻
本日、商品が届き視聴を致しましたので感想を報告させていただきます。
8.5話「かえり道」の内容は、前話の8話終盤である「夏祭り(夜店)」の帰り道から物語が始まります。
大吉、りん、こうき、こうきママの姿はまるで4人家族そのものでした。また、こうきママは浴衣姿で大変艶やかでした。りんがこうきママから母性愛、こうきが大吉から父性愛に接するシーンが印象的です。
ナンバリングに相応しく、本編に劣らない出来であったと思います。
最終11話で大吉がりんを養育するために捧げる時間を「犠牲」と捉えることについてに改めて大吉は一つの結論を出します。様々な親の姿について客観的に考え、また自らも育児を通して経験したことも踏まえ、まるで社会学者であるような考察に至ります。本作品は青年期〜若い壮年期世代が養育について考えさせられるものに適した教材だと思いました。
DVDパッケージ内に挟まっている特製ブックレットは表紙デザインがミニノート風になっており、なまえの欄に「かがりん(小学生らしい崩れた字)」と書かれています。裏表紙にウサギの絵の落書きがあり楽しませてもらいました。冊子の半分はキャラデザイン・風景などの美術絵が載り、残り半分は原作者や監督などのインタビューでした。原作本9.5巻同様に活字が多い内容です。全カラー40p仕様。
話は逸れますが3月8日に原作本うさドロ10巻(番外編)が発売予定なので楽しみです。
うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第2巻
久々の 傑作アニメだとおもいます。
絵柄もいいし。
原作を読むとストーリーの補完が出来ます。
私はアニメから入りましたが、原作を読んで大吉の気持ちがわかりました。
うさぎドロップ 9 (Feelコミックス)
9巻を読み終わった後は、しばらく残念な気持ちになりました。
大吉は素晴らしい男性です。りんが惹かれるのはわかります。
父親変わりの人間を、本当に恋愛対象として見られるかはわかりませんが。
残念なのは大吉が高校卒業を機に気持ちを固めてしまったこと。
りんはまだ子供ですよ?
たった2年、しかも変わり映えのしない高校生活を待ったからといって、りんに気持ちの変化なんか起こるはずありません。
恋していると思っている男性が毎日一緒にいたら、他に目を向けるチャンスがあったとは思えません。
りんは大学生活は家を出て、きちんと就職をして周囲を見てから大吉を選ぶべきでした。
結局りんはそれでも大吉を選ぶでしょうけれど、それでも自立した大人同士としての恋愛をして欲しいと思いました。
子育て漫画の一つとして、きちんと自立を見送って、その上で大人の恋愛だったら、私はこんな残念な気持ちにならなかったでしょう。
大吉は一度としてりんを大人の女性という目で見ていたでしょうか。
そんな表現はなかったように思います。
二十代の女性でさえ異世界と思った大吉の、気持ちの変化があまりにも描かれなさすぎて、どうしてもこの結末に感動を得られませんでした。
そして、私がもしコウキの母だったら、大吉に不信をいだくだろうと思います。
もう少し時間をかけて、大吉の気持ち部分を描いてもらえたらもっと納得できたと思います。とても楽しく読んでいただけに残念です。
うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第3巻
第3巻が本日届いたので評価する。
本編では7話の出来が良い。
以前に伏線が張られていた春子(リンと同じ年?の子を持つ大吉のいとこ)のエピソードだが、
そのセリフの選択の仕方や仕種等、7話の演出には光るものがある。
自分の子ではないリンを育てる大吉と片親となってがんばるコウキママ、それと春子の気持ちが対比となって
うさドロのテーマにおいて重要なエピソードになっている。
よくこの時間にこの内容を凝縮したなと思う。
元々マンガであるからストーリーを追うだけでは簡単に終わっていただろう。
その「間」に詰められたものが素晴らしい。
もちろん他のエピソードも良かった。
生みの親である正子がそっとリンを見る8話は7話の後だけに感じ入るものがある。
放送自体が1クールで終了しているだけに、そこに無駄は入り込めなかったのでしょう。
1話からここまで無駄が無い展開になっていて飽きません。
2011年出色のアニメであることは間違いなく、未見、未読の方にも勧められます。
追記
特典の6.5話、この第3巻にもオリジナルストーリーが付いてきた。
短い話ながら、オリジナルを観せてもらえるのはやはり嬉しい。
ささいな話なのだが、人間関係等本編を補完するだけに巻毎に積み重なっていくのは良いものだ。
BDやDVDの販売が終了しても、どこかでこのようなストーリーを観続けたいものだ。