バルバラ異界 (4) (flowers comics)
正直、4巻で終わりとは、びっくりした。
3巻までの、あのいろんな方向をむいた(ように見える)たくさんのものに、結末がつくとはとても思えなかった。
が、読み終わった今では4巻の短さで良かったと思う。
これ以上、登場人物への思い入れが強くなってはあの結末に、感情的に納得がつかなくなっていただろう。
読者それぞれの、登場人物への思い入れ具合によって、エンディングの感想は、十人十色になりそうだが、
私の場合は、これほど「エンディングの先の想像を強要された」作品は他にない。
(読了後の混乱した頭では、2人の子どもの人格・容貌が逆であった別の夢の世界(パラレルワールド)の存在の可能性を思ったし、
少し冷静になったら、サチコの未来を探して全巻読み返したり......。)
とにかく衝撃的な最後であった。ぜひ、短編のサイドストーリーなぞ、発展して描いていただきたいものだ。
それほどに「バルバラ」は魅力的すぎる。
ヴェルディ:歌劇≪オテロ≫ミラノ・スカラ座2001年 [DVD]
このオペラは、椿姫やリゴレットのように親しみやすいアリアが一杯出てくるわけではないのですが、終わりまで退屈することなく一気に鑑賞することが出来ました。何よりもムーティの求心力のある、流れるような指揮が素晴らしく、どこを切っても血が出るようです。また、丁度60歳を迎えたばかりのドミンゴのすばらしさ・・・・確かに以前のように楽に高音は出なくなっていたかもしれませんが、必要なところではきちっと歌いこなしています。日ごろの努力の賜物ではないかと思われます。また、妻の不倫の疑惑に苦しめられる迫真の演技が素晴らしく、一流のシェークスピア役者とも言えます。ヌッチは、少しわざとらしい、分かり過ぎる演技が鼻に付くところもないわけではないのですが、余人をもって代えがたい歌手という気がします。カターニは、若い美男の副官の役回りにぴったりです。デスデモーナもぴったりでした。こういう素晴らしい演奏なら、ヴェルディのオペラを全部見てみたいと思いました。
1/700 ウォーターラインシリーズ ドイツ海軍駆逐艦Z級 (Z37-39) バルバラ改修2艦セット
第二次大戦中のドイツ海軍は、通商破壊活動が中心であったため、派手な海戦は少なく、その意味ではこのZ37-39もコレクションとしての面白みには少々かけるかもしれません。
また、このキットは大元は他社製品だったものを理由アリでタミヤが引き取って改修して発売したものですので、最近発売されたE級駆逐艦などとは若干テイストが異なります。もっとも、このバルバラ改修セットでようやく説明書の誤記が訂正されましたので、正確に組めるようになったと思います。派手系が好みの方にとってはチャネルダッシュ作戦に参加した他の駆逐艦(へルマン・シューマン、ポール・ヤコビ)が欲しいところかもしれません。
エム・バタフライ【字幕ワイド版】 [VHS]
デイヴィッド・クローネンバーグ監督作品。
ジョン・ローンがどう頑張っても女性には見えないとか
まあ、いろいろと酷評な映画ではありますが、
ジェレミー・アイアンズのファンとしては、
「Mr破滅愛」の名にふさわしい、溺れっぷりが見事な作品。
ジョン・ローンには目をつぶり、
ジェレミー・アイアンズの仕草とか、表情とか、
眼差しとか、キスの仕方とか...etc
その辺を楽しむ映画だと思っています。
たぶんDVDやBlu-rayにはならなそうなので、このVHSはある意味貴重かも。
黒いワシ~ベスト・オブ・バルバラ
フランスというとフランスギャル・ミシェルポルナレフ・かろうじてエディットピアフしか聴いてない人、ディープなバルバラはいかが?
フランスのシンガーソングライターの代表で、老若男女に人気があったバルバラのベストです。軽やかにピアノを弾きながらまるで何事もなかったように重い詞を歌いあげるバルバラ。フランス語の発音がどーもニガテといっていた友人も、この歌手のすばらしさは認めました。聴いたことない方は是非一度このベスト盤をお求めになることをお勧めします。