LOVE IS BUBBLE
遂に11年目に突入したBONNIE PINK。その幕開けはファンが思っても見ない試みからスタート!なんと映画「嫌われ松子の一生」に出演!しかもその役柄がソープ嬢ときたから、さあ大変!オフィシャルサイトのBBSには自分を含め多くの声が飛び交っていました。まだ映画は見ていないのでどうこう言えませんが、原作ではそのキャラクターからちょっとHな描写もありましたが(ちょっとか?)、まあ映画はその辺を省いてくれるでしょう。くれるよね?
その映画のテーマソングとして映画予告でも流れているのが、この「LOVE IS BUBBLE」。最近のBONNIEには珍しく日本人プロデューサーを起用、ブラスをバックに激しく、大胆に、そしてSEXYに歌っています!
詞の世界感としてはいつもの感じからはなれて、ソープ嬢「綾乃」になりきって書いたもののようで、BONNIEファンからするとちょっと番外編?と言った感じ。と言うか、歌詞を見て一瞬発狂しそうになったのは自分だけでしょうか?かなり大胆、これ以上は言えないので、自分でお確かめを、でもソープ嬢の「泡」と日本の儚さを表現する古典的な言葉の「泡」をかけているのはうまいなぁ〜と関心しました。
正直言って、ANESSAのCMに起用されている次シングル「A Perfect Sky」に話題をかっさらわれてしまった感はありますが、かなりいいシングルですよ。ジャケやカップリングのLIVE曲など見所、聴き所満載です。11年目のBONNIE PINK、なんかやってくれそうな気がします。
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]
愛されたかっただけ。
父に認められたかっただけ。
それだけのことなのに、こんなに悲惨な運命をたどってしまうなんて。
でもよく見ると、その時その時に幸せはあったんですよね。
この映画を見ると、
もし辛い人がいたら、幸せにしてあげたいなあという気分になります。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)
ソープ嬢として働いたり、覚醒剤を使用したり、殺人を犯したりした松子ですが、そんな彼女が、普通の夢を描く場面も幾度か出てきます。
親友の遺志を継いで、恋人と小料理屋を開くこと。
美容師の資格を取って、プロポーズをしてくれた理容師の男性と、仲良くお店をやっていくこと。
カットコンテストに出場し、元恋人に自分が立ち直ったことを伝えること。
恋人が出所したら、二人で肩を寄せ合って人生をやり直すこと。
家族に許してもらい、温かく迎えてもらうこと。
彼女の不幸は、それらのささやかな希望がすべて他人に関わることであり、彼女自身の努力だけで報われるものではなかったことでしょう。希望を持っている間は一生懸命努力していた松子も、希望が次々と消えていく理由に気づけないまま、自堕落な生活を送るようになります。
そんな彼女も、最後の最後で自分自身の可能性にかすかな希望を見出し、自分のことを心配し、愛してくれていた人たちがいたことに気がつきます。また、死後に至っては、一度しか会ったことのない甥が自分の生涯に興味を持ち、その結果人間として成長し、自分のために悔し涙まで流してくれた。彼女にとって、救いになったと思います。
明日香の部分が多少物足りないというかちょっと浮いているような感じがしましたが、自分の人生に指針を持つことの大切さを教えられました。
嫌われ松子の一生
新聞で見出しと、重松清氏の『泣けた』に誘われて買いました。それと、自分の将来の不安と重なって買わずにいられなかった。読み始めの感想は、‘うん?’この校長との設定は無理があるのではと思い、ちょっと失敗したかなと思ったけど読み続けるうちに理由もなく読まずにはいられなくなりました。
また、読む前の新聞の見出しで『東電OL事件』を思い出し、なんで転落していくのか知りたくなった。読みはじめて半分過ぎてからは一気に読んで、龍洋一が去って行く所では涙がでてしまいました。訪れる転機の判断をいつも踏み外していく松子を、私は読みながらダメダメと引っ張ってたような気がする。松子のことを、他人事と思えなかった。