グラス・ハウス
ビリーのやりたかったことを一気に放出したロック・テイストのアルバムです。
ストレンジャー、ニューヨーク52番街とグラミー賞を2年連続していた彼に3度目の同賞受賞(最優秀男性ロックボーカル賞)をもたらしたアルバムとなりました。
個人的には「Sometimes A Fantasy」が好きです!
グラスハウス [DVD]
「2」の方が断然面白かったですが、
オーソドックスなサイコホラーでこちらも十分楽しめます。
ゾクゾク感が若干足らない気もするんですが、
B級っぽさは感じず作りが丁寧で安心して観れる作品です。
主役ルビー役のソビエスキーの芯の強さを感じる演技はピッタリでした。
あまり存在感は無いものの里母役にはダイアン・レインが地味に出演。
グラスハウス2 [DVD]
C級くらいの扱いなのでしょうがいい意味で裏切られました。
下手なホラーものよりよっぽど心理的な怖さを感じます。
1は未見なんですが全然問題無く楽しめますよ。
近頃結構耳にする代理ミュンハウゼン症候群を患ってしまった里母。
徐々に過去の前科が明らかになっていく過程と
残虐性が浮彫になってくるさまに本当にゾクゾクして手に汗握ります。
キャストも主役アビー役のショーダン・ヒンソンが可愛いうえに演技力も抜群でした。
継母イヴ役のアンジー・ハーモンも恐怖心を煽る迫真の演技。
グラス・ハウス(紙ジャケット仕様)
このアルバムは80年リリース当時自分が初めてリアルタイムでビリーのアルバムを買った作品のせいか
今でもビリーのアルバムでは最も好きな作品です!全曲2~4分台にまとめられた
当時のビリーの充実した創作活動の勢い溢れる一枚だと思いますね。
『ストレンジャー』、『ニューヨーク52番街』の特大ヒット前2作とは違う方向性で
これだけ素晴らしい楽曲を集めたアルバムを作ったビリーの当時の才能はホントに凄いです。
この時期のビリーのライブアルバムをソニーで是非発掘して出してリリースして欲しいですね!!