蒼紫の森 (白泉社文庫)
桑田乃梨子の「制服もの」短編集。最近どんどん文庫化されている桑田作品ですが、前刊「おそろしくて言えない」とはうって変わり、四季4編に分かれた男女の物語のオムニバスである表題作をはじめ割と「ちゃんと少女漫画してる」作品中心。突飛な設定は少なく、氏の諸作の中ではマイナーな作品たちかもしれませんが、桑田作品全般の中に一筋流れる大事なもの、純粋な青春の抒情がギャグと一緒にほど良く込められているアンソロジーだと思います。
ただ単行本全部持ってる者としては重複するので値段的にネックが…。描き下ろしは魅力なので結局買いましたが。
COVER ALL-HO!
カヴァーアルバム流行の昨今。
火付けの徳永氏のアルバムにはまり、いろいろ手を出しております。
が、なかなかオリジナルを超える…とまではいかずとも、オリジナ
ルと肩を並べる出来のものは出会えず。
もともと山崎まさよし氏は『One more time, One more chance 』
と『セロリ』しか知りませんでした(ファンの皆様、ごめんなさい)。
なのでこちらのアルバムもカヴァーだから、というだけで手に取っ
たのでしたが…
どの曲も名曲ではあるのですが、殆ど全てが元の曲の面影を殆ど残さ
ず、山崎節に仕立てています(ものすごい事に、RCのトランジスタ
ラジオだけは忌野清四郎の色が残っていましたが)。
ビックリしたのが『大きな玉ねぎの下で』。
オリジナルとかけ離れた、なのに懐かしく、切ない青春を歌い上げて
いました。あの頃の涙を添えて…レシピどおり。何だか当時の切なさ
みたいな、甘酸っぱいような気持ちをそっくりそのまま蘇らせるパワ
ーがありました。すごい。
『M』聞きたさに買ったようなものですが、これもまた大当たり。
ブルース…というとよく分からないのですが、力強いMで、なのに
悲しみは薄れていない、オトコの失恋のような…不思議な色合いにな
っていました。
『月』は原曲が分からないほど。和と言えば和の、そして山崎氏の魂
みたいなものがこめられている様で…カヴァーとは思えない仕上がり
でした。力強く、男性の色香のようなものを感じる、素敵な一曲です。
どの曲も素晴らしくて、驚いてしまいました。
ファンでない方にも、お薦めですね。
(実際、私は特にファンではない。なのに感動していますよー)
YOの方も聴いてみたいと思いましたし、オリジナル曲のベスト盤も
買ってしまおうか、と財布の紐がゆるみっぱなしです…(涙)
Ballade
30年以上前は大好きで、布施さんのアルバムを良く聞いていました。
久しぶりにこのCDを聞いてやはり歌の上手い方だなと再認識。
私は抑えた感じの歌い方も味があって良いと思いました。
布施さんのオリジナル曲をほとんど知らない若い方達は、是非この機会に
過去のヒット曲も聴いてもらえたらと思います。
素晴らしい曲ばかりできっと気に入ってもらえると思います。
宮城ライブ~明日へのマーチ!!~【完全生産限定盤】 [DVD]
それじゃお母さん、もう一曲唄ってずらかりましょうか?
桑田佳祐から、原由子に対してポロッと出た、お母さん(笑)
途中、客席内にある小さなセンターステージで二人で唄うシーンに出た言葉。
ハラボーもビックリして、そうですねお父さん、と返したのですが、それくらいアットホームな雰囲気に包まれてた本当に素敵なライブでした。
桑田さんの声にも伸びがあり、病後の入念な喉のケアと、このライブへの意気込みが感じられました。
いやほんと、かなり良いです。表現が乏しくてすみません。
マンガで読む般若心経〈1 運命・宿命篇〉 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)
最初にこの本と出会ったのは図書館でした。
この本は手元に置いておきたいと思い、今回購入しました。
私は仏教で葬式をして、神道で初詣に行き、クリスマスを祝うという
日本では一般的な宗教観でしたが、よく般若心経という言葉は聞くが、
中身は全然知りませんでした。読んでいると、とても難しい部分もあり
一体これは何が書いてあるのかと思う部分も有りましたが、その後に必ず著者の
解説があり、わからなくても読んでいけばその奥深い仏教の教えが理解できるように
なっています。仏教書をよみあさっている友人にこの本を見せると、2週間後に、
「これはすごい本だ。よくあるお寺の住職が書いたものよりすごい。人生観が変わってしまった。」
とコメントをもらいました。