センチメンタルグラフティ―イメージアートワークス
こういう奇跡のように素晴らしい絵が描ける絵師ってのは大抵長続きしない。そのあとも絵師を続けているけど、全盛期の奇跡の絵はもう二度と描くことが出来ない。あくまで個人的な意見だが甲斐智久(水谷とおる)氏の他には、竹井正樹氏、後藤圭二氏、橋本タカシ氏、横田守氏、なんかがあげられる。男性に多いな、と感じた。「人間」なんだから仕方ない……のかもしれないが…。ただセンチの商売はあざとかった。この商売が人々に「センチ」という作品の印象を悪くさせていたことは間違いない。
センチメンタルグラフティ2
本ソフトは、ギャルゲーの中でも評価が厳しい事が多い、特にIをやった人は世界観を壊されたというコメントが多い。しかし、私はIをやった事が無い人間なのでそういう事は大して気にならなかった。買ったきっかけは、純粋にキャラが良い感じであったからだ。こてこてのキャラでも無く正統派の描写というのが好みもあろうが、私の中ではポイントが高かった。またディスク容量が多いGDディスクでありながら、2枚組という莫大な容量で、シナリオ量・ヒロイン数共にギャルゲーでは屈指。シナリオ内容も優こそつけないが、及第点は超えている。ドリキャスならではの美麗なグラフィックは当時としてはずば抜けていた。しかしながら、攻略本が無ければクリアー不可能な難解さと攻略における不可解さ、意味も無いルーティンワークが多い、うんざりするほどの日数消火行動に、これら全ての長所がぶち壊された感がある。実に勿体無い。