原子心母
フロイド5枚目の「原子心母」。印象的なジャケットとともに、23分の大作である表題曲の評価が高く、フロイドが名実ともにトップバンドの仲間入りを果たした1枚です。
とはいえ、後追いで「エコーズ」の素晴らしさに感動し、フロイドの世界に踏み込んだ私の感覚で言うと、表題曲はやや冗長で、特に後半は退屈といえなくもないです。シンフォニック・ロックとしては傑作なのでしょうが、今聴くと音の隙間も目立ちますし、そこまで評価が高い作品とは私には思えませんでした。
何人かの方が書かれていますが、アナログでいうB面の曲はなかなか佳曲が揃っていると私も思います。最後の「アランのサイケデリック・ブレックファスト」なんて面白い曲だな、と今でも思います。