学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
あの齋藤孝氏があの福沢諭吉のベストセラーを現代語訳した一冊。
あまりにも有名な一説「天は人の上に…」は小学生でも諳んじられるのですが、それでは、その原典を読んだ人はどのくらいいるのか?という著者の問題意識から本書は生まれました。た。もちろん、私も未読でしたが、その理由のひとつには、この手の本で定番ともいえる岩波文庫がどうにも手に取りにくい(読みにくい)というのがあったように思います。
本書では、齋藤氏の表現がかなりくだけていて、現代に書かれたかのような錯覚に陥るほど読みやすいです(どこまで原典に忠実な表現なのかは私には分かりませんが)。しかし、そう思わせるのは訳文よりもむしろ書かれている内容がすばらしいからに他なりません。
ついこの間までサムライの時代だった明治初期に、これだけの思想と表現力をもつ人間が日本に現れたというのはある意味では奇跡のように思います。
表題のイメージから「勉強が大事ですよ」的な内容かと思いきや、人が生まれながらに平等であるという有名な一説以外にも、国民と国家の関係、法治主義国家の理想まで語られている秀逸な評論文であり、かつ、自己啓発的な側面ももった内容になっています。
日本人が日本人としての誇りと義務感をもって世界の一員として生きるべし、と教えてくれている本書。中高生の教科書には必掲だと思うくらい、若い人に是非読んで欲しい一冊です。
東洋大学(経済学部・経営学部・生命科学部・ライフデザイン学部・理工学部・総合情報学部) (2012年版 大学入試シリーズ)
希望大学に合格することが出来ました。
過去問はやっておいて絶対に損は無いですね。
というより、過去問を知らずして
その大学を受けるのは無謀かも知れません。
言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方
コマツ元社長が赤字を立て直してグローバルな優良企業にするために実践したコミュニケーション論。
短くて口にしやすく、意味が分かりやすい言葉が社内を動かすという主張、何度も粘り強く言い続けることの大切さ、など当然といえば当然の内容だが、氏の実績と言葉の具体例が伴っているので、非常に説得力があった。