ベスト・オブ・ライオネル・リッチー
今回のこのCDで初めて彼の曲をちゃんと聴きましたが、こんなにも沢山の名曲があったんですね。
80年代私はまだ子供だったのですが、お笑いのネタにされて茶化されている印象があまりにも強すぎて、大人になってからもまともに曲を聴いたことがありませんでした。
収録されている曲は、ゆっくりとシンプルな伴奏で聴かせる曲が殆どです。
曲の作りに余分な飾りがないだけに、彼の歌唱力が際立ち、遅まきながら凄い人なんだということに気付かされました。
6分間にわたる「ジーザス」は、まるで教会で牧師さんの説法を聞いているような、神聖で深い感動があります。一度生のライブで聴いてみたいものです。
このCDを聴いたあと暖かい気持ちになるのは、彼の人柄なのかな。
しみじみイイですよ。
Tuskegee
彼の70〜80年代の曲は勿論素晴らしい。
が、それだけで終わった人じゃない。
稲垣潤一のような企画ものも好いが、
私はもっと彼のNEWアルバムを期待したい。
いまだにいい曲を作るのだから・・
特に90年代では、
『LOUDER THAN WORDS』1996
『Time』1998
は素晴らしいと思う。
We Are The World DVD+CD
マイケルの死を受けた商品はこれからもしばらくはリリース・ラッシュが続くのでしょうが、複雑な気持ちをどこか拭うことができません。それでも本作はリアル・タイムで楽しみ、周囲に対しても屈託なくその気持ちを見せることができた、ほぼ最後の作品であることから、いま見ても衷心から楽しむことができます。また、本作はマイケル以外にも、スティービー・ワンダーとクインシー・ジョーンズとボブ・ディランのスリー・ショットであったり、後日呼び出されたレイ・チャールズの佇まいであったりと何かと見所の多い、お徳な一枚になっています。それでも、星4つの評価というのは、レーベルの関係等で叶わないことは承知してはいますが、CDにメイキング映像中で流れるマイケルによるガイド・ボーカル・ヴァージョンが収録されていれば、本当の意味で「完全版」の名を冠することができるのではないかと思ったからです。
イン・ベッド・ウィズ・マドンナ [DVD]
90年の「ブロンド・アンビション・ツアー」の舞台裏に密着したドキュメンタリーです。舞台上のパフォーマンスと舞台裏とを交互に見せていきます。当時の恋人であるウォーレン・ビューティをはじめ、たくさんの有名人が出演しています。
パフォーマンスは、日本でいえば、サザンオールスターズに近い感じ。気取った奴ら・スカシた奴らがイケスカナイという反骨精神が見て取れます。過激な猥褻表現、肉体美を強調するポージングなど、普通は男がやりそうなパフォーマンスを女のマドンナがやっているから、今観るとパフォーマンスの完成度はやっぱり低いけど、一見の価値はあると思います。
この頃のマドンナは、ドラッグでもやっているんじゃないかと思うほど常にハイテンションで、タフでパワフルで、バイタリティに溢れ、とても賢い。無謀に近い勇気があり、限界に挑戦し、タブーは一切なくどこまでも自由。しかしその反面、情緒不安定で、分別がなく1つ1つの言動がとても雑。我がままで文句も多い。言葉遣いも悪く、振る舞いも下品。我慢もしない。攻撃的で怒りっぽい。それは、観ていて不愉快になるほど。04年の「アイム・ゴーイング・トゥ・テル・ユー・ア・シークレット」の後で観ると、このDVDの価値はだいぶ違ってくると思います。マドンナにも、こんな時代があったんだなぁと。。「アイム・ゴーイング〜」では、年齢を重ねて肉体が衰えた代わりに、子供が出来てすっかり分別のある大人になっていますから。
しかし、世話好きの姉御肌と、彼女の信念「人を政治的に目覚めさせること」は、この頃から何ら変わっていない。