ちはやふる(15) (BE LOVE KC)
この巻では太一に注目☆今まで運に見放され続けてきた太一についに勝利の女神が微笑んだ!?もちろんチームの団結力やどんどん強くなる千早にも目を奪われますが、多くの人が共感できるのは太一のようなタイプだと思います。努力してもダメかもしれない、無駄かもしれない…でも諦めない太一の姿にとても感動です!
クーベルチュール 1 (Be・Loveコミックス)
末次由紀の描く漫画には、どこにも脇役もチョイ役もいない。
道の背景の通りすがりのために描かれた人物にさえ、
何かのストーリーが詰まっているように見える。
そういう絵が描ける人は、僕は今の所、彼女しか知らない。
だから、二回目に読むときは、背景に描かれた人にも少し見てみると良い。色々な物語が込められているような気がしてくるから二度おいしい。
あと、おばさんを描くのも上手い。
おじさんなら、パトレイバーの後藤隊長、宇宙兄弟の星加 正など魅力的なキャラがいっぱい存在しているが、
主役も張れそうなおばさんキャラは、久しく見た記憶がない。
ちはやふる(16) (BE LOVE KC)
クイーンの涙はやっぱりカルタは独りじゃ続かない、ってことを表してるんですね。 新に執着する理由もそこか。 試合は負けたけど、千早の本気が詩暢ちゃんに、救いと新たな熱情を与えたようです。 肉まんくんもやっと本気になるし、筑波くんも何気に勝ち進んでいるし、太一と机くんは決勝だし、みんな頑張れって、かんじ。 でも、千早の恋愛モードナッシングなKY行動が、勝ち上がり五戦とも明鏡止水の境地で集中してた太一の心に気負いを生んじゃったので、どうなるんだ?って感じの終わりかたでした。 新の、両親の思いはわかるけど、新が可哀想になってしまった。 新なら推薦だけじゃなく、奨学金も申請できるって、だから応援してあげてよー、って、思いました(笑)。
ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)
09年のお薦めの漫画をあげてみると、『3月のライオン』『BabyStep』『しゃにむにGO』と来るんだが、、、、結局は、この動機が薄い現代社会で「いかに熱く情熱を持って生きるのか?」「それはどういうことなのか?」ということを描いている漫画で、且つたくさんの人に支持されている漫画を、僕は高く評価していることがはっきりわかるなー。これは部活モノとしてカテゴリーされるとは思うのだが、やっぱりこれも、自分の姉に比べて自身がない女の子が、自分自身を打ち込めるものを見出して、その狭い世界で、頂点に達そうとする物語。情熱によって、周りが見えなくなって、夢中・・・・夢の中にいるような、視野狭窄出回りが見えなくなっているテンションで生きる生きたかを描いたもの。ああ、これは、同じものを「正」の側面(『BabyStep』『ちはやぶる』)で見るか、「負」の側面(『3月のライオン』『しゃにむにGO』)で表現するかの違いなのかもしれない。この『ちはやぶる』も、とても楽しそうに描く青春部活モノだけれども、実際の登場人物たちの切迫感や切実感は、やっぱり、同じものだ。同じものを描く描き方のパターンに過ぎないんだと思う。