黒薔薇アリス 6 (プリンセスコミックス)
また、続きもよみたいw
光哉に対する梓の態度は意外でした。もっと引くかと思った。
6巻でまとめずに、この1章を10巻くらいまで引いて欲しかった。光哉とのやりとりも、もっとねっちりストーリーを掘り下げて欲しかったなぁ。光哉と梓のエピソードが好きなので。
水城せとな The Best Selection (フラワーコミックススペシャル)
三話収録されていて、どれも非現実的な作品でミステリアスですが…
一話:ストレイシープ
萩尾望都氏『アロイス』(1975年)によく似ています。
物語の料理法を変えただけのモノマネです。
二話:最後の晩餐
藤子不二雄氏『ミノタウロスの皿』(1969年)の核となる要素との酷似が目立ちます。
゛命を食する゛と言うメッセージと゛牛゛と言うキーワードが偶然の一致とは思えない。
水城バージョンのほうは少女漫画なので、
心理描写が細かく少年の友情が絡むぶん涙を誘います。
三話:そこは眠りの森
これはかぶってません・笑
がしかし『花の慶次』のおふうちゃんと設定が似てるなぁ。
大人になる事を拒絶し、少女の姿のままの女性が恋をして目覚める…と言ったお話です。
女の熱情と懐の深さを感じました。
『アロイス』は1992年に舞台化されていますし、『ミノタウロスの皿』は1990年にOVA化されています。
巨匠の作品達なので、影響を受けた事は間違いないでしょう。
水城さんオリジナルとして「素晴らしい。流石だ。」とは言い難いですね…。
本書も楽しめて面白いのですが、『アロイス』、『ミノタウロスの皿』の方が断然面白いです。
上記の漫画をご存知でない方は凄く楽しめると思います。
セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY (ミリオンコミックス 42 CRAFT SERIES 22)
久しぶりにいい余韻を与えてくれたBLです。
急激な展開も、派手さも、Hもありません。高校生の一週間の日常が「告白」をスタートに特別になる・・・
芹生(せりょう)は、一週間ごとにつきあう相手を変えると評判の一年生。月曜日に告白してきた人とつきあいだし、日曜日には別れる。同じ弓道部の先輩でもある篠(しの)は、たまたま月曜日に最初に芹生に会い、冗談で交際を申し込む。それがスタート。部活もさぼり気味で、顔がいいだけの軽い男だと思っていた芹生は、実はとてもマメで甲斐甲斐しい男だと知る。メール、朝の待ち合わせ、おごり、放課ごとの訪れなど。篠は一日が過ぎて行くたびに一週間後の自分と芹生がどうなるのか、知らず気になっていく。芹生は元カノと別れて以後、誰に対しても動くことのなかった自分の心が篠に対して動いていくのに戸惑う。篠が冗談で自分に交際を申し込んだことに気付きつつも、それを否定できない。篠の一挙一足に浮かれたり、沈んだりする。
「セブンデイズ」は一週間という時間の中で動いていく心の揺れに魅かれます。「告白」から「別れ」を意識した一週間は、かたや冗談、かたや真剣な恋人探しと意味合いが違っているのですが、曜日を経るごとにふたりの揺れは重なって、少しずつ響き合っていく…そんな感じの緩やかでだけど濃厚な一週間。この本はてっきりこれ一冊で話が終わってるのだと思って買ったら、続きだとわかりとてもショック!おかげさまでこの揺れは私の中で長くたゆたっていて、何度も何度も思い出し、本を読み返すという有様です。最終回したそうなので、早く続きが出てほしいです!
この水面にできる波紋のような揺れを、響きを楽しんでほしいストーリーです。
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
とにかく、凄い作品です。
私のBL入門書でした。この作品で入門してしまってよかったのか悪かったのか…。正直これを超えるものに出会うのは、かなり至難の業でしょう。その後様々な素敵な作品に出会いましたが、この作品だけは、そんなジャンルの枠の中には到底納まりきらないものだからです。BLに限らず、恋愛ということだけを突き詰めた漫画で、ここまで胸を鷲掴みにされるような思いをした作品は他には記憶にありません。人が人を愛し、希求するその心の一筋縄ではいかないもどかしさや葛藤。傷つけ合いボロボロになりながらも、それでも互いなしにはおれない業の深さ。前作『窮鼠』ももちろんよかったですが、まさか次巻でこんな手痛い目に遭うとは想像もしていませんでした。
水城せとなさんは、『放課後保健室』で知った漫画家さんでしたが、本当にちょっと怖くなるくらい人間心理の裏の裏をついてくる方です。決して綺麗事ではない、だからこそどれ程愚かでみっともなくとも、愛すべき存在としての人の姿を痛切に描く。どの作品も油断しては読めないです。そこまで描いてしまう、というか描けてしまうってことに、もはや脱帽します。
二人の朝日を眺めながらの別れのシーンは、何度読み返しても泣けました。二人と一緒に、私も号泣しました。ゲイとゲイでなかった男としてのリアルな葛藤が、本当に胸に迫ります。しがみつくのをやめれば、自由に泳いでいける。でも手を離せない。一緒に溺れることも怖い。身勝手なようで、身勝手にもなりきれない二人の姿は、凄まじいほど重苦しいのに、どこか羨ましくもありました。
そして、おざなりでないラストもまた秀逸でした。ゴールのある恋愛だけがすべてではないことを、いや、どんな恋愛にも、実はゴールなどないことを、静かに突きつけられたようなラストでした。永遠に埋まらない溝。だからこそ橋を架け続ける。恭一の言葉の一つ一つに、彼の男としての成長と覚悟のようなものがみえて、とても感慨深かったです。先が見えなくても、手探りでしかなくても、いつか破綻する日が待っているとしても、一緒に過ごした時間は確実に互いの中にある。身もだえしそうなほど、完璧でした。そして、フィクションだとわかってはいても、二人がこれからも出来るだけ笑って過ごせることを、いつか来るかもしれないその日が、永遠に来ないことを、願わずにはおれませんでした。
水城さんの美しい絵も、いつも魅力的です。性描写が激しいのはさすがBLという感じですが、身体を繋げるというその行為の意味をちゃんと感じさせてくれる描き方でした。
とにかく、はまりにはまった作品です。読み終えた直後はあまりの衝撃に七転八倒し、その世界にどっぷりと浸かりすぎて、しばらくは抜け殻のようになりました。BLを普段読まない方にも、ぜひお勧めしたい作品です。ただし、心して読まないと、火傷は必至です。
俎上の鯉は二度跳ねる 2 ドラマCD
最後のっキャストロール(個人的にはあまり声優さんの生の声ってきかないようにしてるんですが)
中村さんも、遊佐さんも「今が瀬」は理解不能。。。でしたwww同性愛もんだから男だからというより、今が瀬の愛しすぎて壊れようについていけないのかもしれないが、ヤオイ、ボーイズラブはそこなんですよね。男と女観点の違いが面白かった。ないからこそ求める非現実。
女性の視点でタマキちゃんの未来は納得いけるwwwすばらしい作品です。
内容評価は皆さまのおっしゃる通り。ほんと、出会ってよかった作品です。