インスタント沼 ミラクル・エディション [DVD]
三木聡監督に麻生久美子主演ときいたときからDVDが出るのを待ってました。事前情報などなくても、三木ワールドの楽しさは想像つきますから。麻生久美子も『時効警察』のとき以上にコメディに浸ってます。その一方で『おとなり』のようなラブストーリーもできるのだから、引き出しの多い女優です。もちろん、風間杜夫や加瀬亮といったメインキャストも素晴らしい演技。とくに風間杜夫は「電球」という役になりきるために、髪を剃ったんだそうです(最初は加齢で禿げたのかと思った)。みんな真剣に演技しているからこそ、笑えるわけです。この映画からどんなメッセージを感じるかは自由ですけど、何か人生ジリ貧かなと思っている人、小さなことでくよくよしている人は、この映画を見てそんな悩みを吹き飛ばしてください。ただ、三木ワールドは独特の世界なので、人によってはまるで受け付けないかもしれません。個人的には★五つですが、万人向けではないと思うので★三つとしました。
いろいろないろ
とてもさらっと、楽しく読めた作品でした。
文字の大きさ、行の幅、文章の長さ、字体、全てが丁度良く、1日で読み終えました。
始めと終りにある蜷川さんの写真も色鮮やかで可愛いです。
麻生久美子さんはとても好きな女優さんです。この作品を読み、もっともっともっと魅力的に感じました。
忘れられない花のいろ 麻生久美子のペルシャ紀行 (P‐Vine BOOKs)
イランって国は、テロ等の暗いイメージがありました。
でも、この本を見て考えが改まりました。
どこの国でも素朴な人間は居るし、女性は綺麗で・・・・
先進国だけが「華やか」なんじゃないって痛感しました。
麻生さんの日記?旅行記?っぽくて判り易かったですよ。
写真も綺麗に映ってて・・・・
中々行ける国じゃ無いですけど、興味は湧いてきました。
イラン・ニンゲン・下町模様ってとこですね(笑)
カンゾー先生 [DVD]
主人公(赤木風)の根拠なき善行への執念、人妻で娼婦で看護婦(その子)の絶望と情熱、鳥海先生の中毒症状に、梅本坊主のウソ臭いお説教、とある脱走兵の不幸に、焦点のズレた日本軍、バクテリアがあって、肝臓炎があって、鯨とピカドン。まさに戦中のドサクサその物といった感想です。それは坂口安吾原作と言われて、なるほど納得がいくわけで、今村昌平監督作品といわれてさらに確信へと変わります。何故これほど激しい内容を綴った映画だというのに、これほどまでに愛らしく優しげに映るのでしょう(音楽も良かったしね)?非凡な秀作に飢えている人々全てにこの映画をお薦めします。
古き田舎の無知な日本人特有の強さと愛らしさ、プラス品無き最下層の肉欲への露骨な欲求をベースに、戦争があって、化学と医学があって、不条理と現実がある。まさに1つの時代を真剣に見つめてみようとトライする人にはこれほどはないという教材でもあり、心地良きエンターテイメントでもあります。「開業医は足だ、片足折れれば片足にて走らん (中略) 走りに走って生涯を終わらん!」という例あの殺し文句は、何も開業医に限定した話ではなく、「とにかく一生懸命に突っ走れ!」という定義なき日本思想の現れであり、多くのクタビレ気味な人々へのこの上ない激励詩ではないでしょうか(僕は鬱病常態だった当時、随分とこの映画に救われました)。
実はこの映画、製作開始当初は随分と配役が違ったそうです。三國連太郎が主人公を受け持っていたし、のち彼が断念した後は緒方健が立候補したそうなのですが、これは却下だったそうです。正直言うと、三國主演、緒方主演、どっちも見てみたかったっ!!しかしそれは柄本明主演に不満があるというわけではありません。これもやはり素晴らしいのです。結果当初柄本担当だった鳥海先生は世良が演ずることになったのだし、それが幸をそうしたことは事実です。とにかく不思議な連中が集まって、実に和気あいあいとお互いを引き出し合った一本の美しき映画。これは演技を勉強してる人なんかにもお薦めですね。
帰ってきた時効警察 オリジナル・サウンドトラック+三木聡×坂口修作品集
時効警察以外の作品(「亀は以外に速く泳ぐ」など)の音楽も
入っているので、三木聡監督をはじめ、時効警察クリエイター陣の世界
を感じるにはうってつけの一枚です。
ドラマだけを堪能したい人にとっては、微妙ですかね。
もっとも、新エンディングテーマはフルに聞けるし、「プクーちゃん」
にはまった人にはたまらない一枚になっています。
それにしても、麻生さんって声がすごくきれいですよね。
「しゃくなげの花」は、わざと音程を外して歌っていますが、なりきって
歌っているのが、よくわかります。
三日月しずかクレジットの2枚目に免じて星五つにしてしまいました。