クラフトワーク―「マン・マシーン」とミュージック
アルバム『THE MIX』発表までのクラフトワークの足跡を、彼らの数少ないインタビュー記事や、周囲の人々へのインタビュー等を集め、丹念に描き出した好著である。
曲の解説だけでなく、発表当時の時代背景や当時の音楽界の状況、アルバム製作時に彼らが掲げたコンセプトや製作状況などについても簡潔に解りやすくまとめられており、ディープなファンのみならず、クラフトワーク初心者の方にもお薦めの「ガイドブック」となっている。
またアルバムごとに章が分かれているので、自分の好きなアルバムから順に拾い読みして行くのも面白い。
自分たちのスタジオにこもり、流行やマスコミ、外部のミュージシャン達とも距離を置きつつ独自の音楽を生み出してきた彼らのスタイルやコンセプトは、とても興味深く考えさせられるものがある。ビジネス書的読みも許す懐深い評伝でもある。
訳も簡潔で読みやすい。
本書を読まれる方にはクラフトワークのCDも併せて聴かれることをお薦めする。
ミニマム-マキシマム [DVD]
クラフトワークを始めて知ったのは、1980年当時何かの
音楽雑誌に掲載されていた写真からでした、、、それから20数年、、
赤坂ブリッツでのライブを観た時は「やっと観れたぁ!」でした。
渋谷で観た時にも思ったのですが、このバンドのライブは鳥肌がたつ
くらいカッコイイのです、これはバランスの妙技なのだと思います、
何のバランスかと申しますと、●音楽●照明●映像です、どれか一つ
でも過剰になればたちどころにバランスを崩すはずなのに崩れない、例えばCG映像
など、それだけをとって見るとけして凝ったCGという訳ではないのに、、、いったん音とシンクロし、決め込まれた照明の色の前に彼等が
立ったとたん、凄くカッコイイ!!!最高にカッコイイ!!!そういったバランスの妙技だと思います。
DVDで惜しいのは、映像を素直につないだだけで十分だったはず、星4つはそういう意味です、なぜなら「完全にバランスのとれたライブ」だったのですから。
クラフトワーク ロボット時代
~暴露本ですな。これ。メンバー間の確執はどのバンドでもあることだが、ちょっと素直に書き過ぎ? まあ、メインの二人が本気で機械に傾倒している様子はおもしろいし、ステージ上の彼らは、何やっているかわからない感があった、というか本当に演奏しているか不明だったが、意外と生ライブバンドだっったんだなあ、という気がします。彼らが機械だと思って崇~~拝している人は辛いかも...個人的にはバンドの内情もあわせて面白かったです。~
Minimum Maximum [DVD] [Import]
嗚呼何故DISC1と2が入れ替わっていることで星を減らす方がいらっしゃるのでしょう。
そんなハプニングですら実は故意ではないかと勘繰ってしまう自分はきっと重症なのでしょうが、
テクノたるもの、常識的に見ればクオリティが下がることを意図的にやったりしますよね。
まず全く飾りっ気のないパッケージにワクワク、DISCの中身が表記と違うことに気付いて爆笑。
ネタはバラシませんが、メンバー(特にラルフ)の一挙手一投足に笑い泣き、
もちろん、収録されている音と映像は脳ミソを溶け出させる要素の塊です。
このジャンルに興味のない方に本作の笑どころをご理解頂くのは難しいでしょうが、
四半世紀前「エレクトリック・カフェ」の黒いレコードを予約で買った方々には
本作のご購入をお忘れではありませんか?と申し上げたい。