
QUEENS~Legend of Diva~
とにかく新旧揃って良し!
聞いたことのある曲がかなり多いはずなので、あーっ!!これもはいってるよ!!って随分懐かしいカンジの一枚です。
総てにQUEENと名を打ってタイトル[QUEENS]につなげていますが、
全体的にジャンルは結構バラバラでありながら、各アーティストの選曲自体がマニアックではないので、誰にでも聞きやすいはずです。
ブリトニーやデスチャ、アヴリルのイメージだけで買うとちょっと違う。
というか殿堂入りさせてこの一枚に収めてしまった?!って感じですが、最近の女の子パワーを象徴する上でもこの中に収めて悪くは無いんじゃない?って思いました。
勿論QUEENというからには他にも入れてほしー人は沢山出てきますが、
贅沢を言わなければ結構一貫性があって時々スパイスがある感じの聞きやすい一枚です。
あと結構、意外と音がいいです。

Julia Fordham
深い歌声。透明で美しい曲。
1曲目は名曲「Happy ever after」
パーカッションだけで始まって、
彼女の澄んだ深い歌唱が重なってくる。
聴いていてとても快適な歌なのだけれど、
歌われている内容は、アフリカの悲劇について。
「Few too many」「cocooned」の静かさと澄んだ響き。
夏、日差しを避けて、涼やかな場所にいる午後のような。
このアルバム、ドラムスでオマー・ハキム、
ベースにトニー・レヴィン、
エンジニアとしてヒュー・パジャムが参加してます。
このメンツを見れば、
ただのポップスアルバムではなく、
非常に洗練された音と響きを志向したアルバム
であることが、分かります。

中島みゆき トリビュート Yourself・・・Myself
英語だと中途半端に歌詞がわかってしまうから
原曲の世界が反映されていないように感じてしまう、
のかと思っていたが、購入してはや数年、何度も聞いているうちに
なかなか興味深い異文化交流(?)だと感じるようになった。
日本発の寿司がカリフォルニアロールになったように、
インド発のカレーがカレーうどんになったように、
コピーではなく現地化なのである。これはこれで味わい深い。
それだけの普遍性(魅力)を中島みゆきの楽曲は持っている。
いまさら言うまでもないことだけれども。

Porcelain
'89年発売の2nd。デビュー盤では確か当時のトレンディードラマ(懐かしい響き…)の主題歌になった曲もあったり、本作のタイトル曲もヒット、続く3rdからも当時のトヨタのコロナエクシヴのCMに採用された曲もあったりと日本でも話題の多かったアーティストです。何と言ってもお綺麗ですしね…。
その容姿からはちょっと想像できない低いハスキーな声で切々と私的で詩的な世界を追求し続けるミュージシャン。アルバムに参加するミュージシャンもレベルの高い演奏をする面々で固められ、単純なリリカルワールドではないことも特徴でしょう。最近出たライヴDVDもVINNIE COLAIUTA、DEAN PARKS等豪華なメンツでバンドが構成されています。
本作では、PETER GABRIEL、STINGで当時一世を風靡した個性的なグルーヴァー、フランス系ジプシーのドラマーMANU KATCHEが参加、個人的には大好きで今ではJEFF BECKとツアーを回る重くツボを押さえたオールジャンルOKのPINO PALLADINO(最近FENDERから彼が使うヴィンテージプレベのシグネイチャーモデルも出ましたね)をベースに迎えリズム隊も強力、DIMINIC MILLERのギター、HUGH PADGHAMのミキシング等、やっぱりSTINGなのかな、当時のブリティッシュポップ〜ロック王道のスタッフで固めています。
タイトルのイメージどおり、女性の思いを静かに、しなやかに歌い綴っており、今風に言えば癒し系。上質な音楽になっていますが、腕利きのミュージシャンの演奏そのものも抑え気味の上品さを前面に出しているので、ある意味では物足りないかもしれません。そこは贅沢な音楽に仕上げる手法でもありちょっと我慢が必要ですね。
ジャケットも印象的で、ゆっくり夜を過ごしたいときに聴くのが非常によいと思います。当時“現象”というか流行ではあったので、最近どうしてるんだろうと思っていたところ、先述のDVDでペースを守って音楽を続けている彼女を観て、あらためて芯があるアーティストだったんだなあと痛感しました。そんなポリシー、力強さも感じられる作品です。
1stのある意味での溌剌さから少し脱皮したものを作りたい、そんな思いも伝わってきます。
初期の作品では最も聴いていますし、今でも聴いています。デビュー以降話題になった3作品では最もオススメしたいです。

That's Live [DVD] [Import]
声がやせて割れてしまったが、それはそれで味わい深い。
日本に来るたびにコンサートに行っていたが、前回のブルーノート
にいけなかったのでDVDが手に入りうれしい。
リージョン1って書いてあるけれど、家のプレイヤーでは見ることが
出来ました。