遊星からの物体X(復刻版)(初回限定生産) [DVD]
個人的にカーペンター監督の最高傑作と思っています。(この作品の音楽の出来は屈指の出来。カーペンター作の中では私は一番好き)
南極という閉ざされた空間に、正体不明の怪物の侵略の影におびえ、疑心暗鬼になる観測員たち。ひとり、またひとりと犠牲になる隊員達に恐怖感は盛り上がり、怒涛のラストを迎えるという、あっという間の109分です。時間を感じさせない傑作です。
劇場公開当時は、そのあまりににも行き過ぎた特殊効果にさんざんな酷評をされ、興行的にはあまり振るわなかったと記憶しています。確かに蜘蛛ヘッド(勝手に名づけてごめんなさい。笑)をはじめ、なんとも言えない人体崩壊現象は明らかに荒唐無稽に見えますが、初めて見たときは凄まじいインパクトを覚えたことも確かです。ロブ・ボッティンが特殊メイクのみで作り上げた(当時まだCGは超高価であまり使えなかった)「THING」は図抜けて完成度が高く、映画史に残るモンスターであると言えるでしょう。
カーペンター(監督、音楽)、ラッセル(主演)、ボッティン、と強力3人タッグで作られた、傑作SFホラーです。ホラーファンなら一度は見ておきたい作品ですよ。もちろんそれ以外の人にもお勧めです。
タイム
リチャードがリード・ヴォーカルを取った唯一のソロ作品。内容は、拒食症により亡くなったカレンに捧げるものである。
サウンドを聞くと、カーペンターズの世界を作り上げる際、リチャードの力量がいかに大きかったかを再確認できる。ただ、どうしても、カレンの不在が気になってしまう。リチャードは、自分の声がリード・ヴォーカル向きではないと考え、数曲では女性ボーカリストを起用しているが、それでもカーペンターズの音世界の再現にはなりえていない。
やはり、カーペンターズはリチャードとカレンあってのもの。それは、カレンのソロ作品を聞いても、同じ事が言える。カレンという超一流のボーカリストに、フィル・ラモーンという超一流のプロデューサーがついても、カーペンターズが作り出した名作の数々には遠く及ばなかった。
遊星からの物体X [Blu-ray]
劇場公開当時、全く予備知識を持たず鑑賞したが、上映開始直後より
スクリーンに吸い込まれ、我を忘れて見入ったのを憶えている。
脚本・カメラ・音楽・特撮・メイク等どれをとっても完成度が高く、
私の中では3本の指に入る超傑作映画!
先日DVDで久しぶりに観返したが、20年以上経った現在、最新の映画と
比べても全く遜色が無く、逆にこれを越えるSFホラーに、未だお目に
かかっていない。
劇中に、全滅したノルウェーの観測基地から、凍りついた死体を持ち帰る
シーンがあるが、その死体の異様な形態と、この世の物とは思えない
凄まじい形相が、これから始まる恐怖を暗示しているようで、
心底ゾッ~とさせられる。
新たなる輝き~イエスタディ・ワ
共に活動してきた妹を失った悲しみは他人には伺い知れないものですが、演奏を聞いていると何だかこちらまで悲しくなってきます。じっくり聞き込んでも良いし、軽く聞き流してもリラックスできます。いつのまにか眠ってしまうことも。