忍風カムイ外伝 巻之七 [DVD]
「忍風カムイ外伝」。。このアニメを最初に見たときそのストーリィの斬新さに驚きました。主人公カムイは追われる抜忍・忍者。いつも命は危険にさらされ、時には彼に興味を示し親切に近づく者でさえ不幸にも追手の忍者に命を奪われてしまうという・・極端に言えば身もふたもないストーリィーなんですけど必死に追手の刃を振り払い生きていくカムイの姿に当時高校生だった私は惚れこんでしまいました。忍者アクションシーンは目を見張るものがありますし悲しい中にも同じように追われる抜忍同志の不思議な心の触れ合いがあったりしましたっけ。。と今思い返しても懐かしさで心がいっぱいです。
カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル)
「カムイ外伝」は白土三平の“娯楽作品”の最高傑作だと思います。白土入門には、有名な「カムイ伝」本編よりもむしろ、この「外伝」の方が向いてると思います。こちらから先に読んでも何の問題もなく楽しめます。「カムイ外伝」は短編もしくは中編群で構成されており、現行の文庫版で全12巻、旧ビッグコミックスでは全20巻が出版されています。また近年、「カムイ伝全集 決定版」としても刊行されました。
かなりの巻数があるが最後まで高いクオリティーを誇り、中でもこの「スガルの島」は、全話中で最も人気・評価の高い名作中の名作です。絵も迫力があり、「バガボンド」「シグルイ」「あずみ」といった、近年話題となった時代劇漫画のファンの人にも十二分にアピールし得る作品だと思います。映画の原作になったことで、こうして「スガルの島」のみ抜粋して刊行という形がとられています。
また、「カムイ外伝」は1960年代に連載された前期作品と、80年代に再開された後期作品に分かれます。分量は後期作品のほうが圧倒的に多い。同じタイトルのシリーズ作とはいえ、前期と後期ではテイストが全く違います。
この「スガルの島」は後期作品にあたるのですが、後期作品は1つの話に費やすページ数が多く、忍法やアクションよりもドラマ創りに重点が置かれています。絵は前期は漫画的な感じで、後期では線の多い劇画調の絵に変化しています。
忍風カムイ外伝 Vol.2 [DVD]
白土三平の傑作『カムイ外伝』のTVアニメーション版“『忍風カムイ外伝』”。
1969年4月からフジテレビ系にて放送された全26話を“初DVD化”(全七巻)。
各巻共に、原作者による原画のジャケットが魅力のDVDシリーズである。(各巻に封入の解説書もあり。)
このDVDのジャケットになった原画は、元々“ソノシート版[朝日ソノラマ]”のスリーブに掲載されたカラー原稿からのもの。
第二話「飯綱落とし」の巻をカラーでリ・テイクした原稿より、カムイの必殺技“飯綱落とし”の貴重なカットである。
また、このシリーズでは、「名場面集」等の“映像特典”も魅力!
この『カムイ外伝』は、別個の『カムイ伝(本伝)』から分岐独立したスピン・オフ作品に位置付けられる。
それは、“抜忍カムイ”を主人公とした物語・・・
“忍者社会”それは、掟に縛られた非情な世界である。掟を破った“抜忍”には、ただ“死”の制裁があるのみ。
抜忍となった“カムイ”に、次々と暗殺者(刺客)達が襲いかかって来る。
自分の編み出した「霞斬り」等の秘術を頼りに、「自由」を求めるカムイの孤独な逃亡の旅は続くのであった・・・。
「巻之二」では、第5話『五つ』、第6話『木耳』、第7話『常風』、第8話『九の一』の4話分を収録。
「巻之二」の4話分は、カムイの“抜忍としての苦悩”がテーマとなっている様に思われる。
特に第5話『五つ』の回では、その原作のエピソードを“より分かり易く観させる為の脚色”が施されており、
『カムイ外伝』の基である本伝の『カムイ伝』とをリンクさせる工夫が成されている処が良い。
忍風カムイ外伝 巻之六 [DVD]
白土三平(赤目プロ)原作『カムイ外伝』(1965〜67年『週刊少年サンデー』掲載『ゴールデン・コミックス』[小学館])のTVアニメ化。
{カムイ外伝〈1,2〉 (昭和41年) (ゴールデンコミックス) カムイ外伝 全12巻完結(文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]}
その1969年4月からフジテレビ系で放送されたカラー・アニメーション作品『忍風カムイ外伝』(全26話)を“初DVD化”(全七巻)した商品で、
この「巻之六」には、シリーズ第21話『女左衛門』、第22話『一白』、第23話『双忍』、第24話『鮫殺人』の4話分が収録されている。
この“初DVD化”シリーズには、「名場面集」「キャラクター紹介」等の“映像特典”もあり、
各巻共に、原作者による原画のジャケットが魅力のDVDシリーズである。(各巻に封入の解説書もあり。)
因みに、このDVDのジャケットになった原画は、放送当時に販売されたソノシート版[朝日ソノラマ]のスリーブに掲載されたもので、
第二話「飯綱落とし」の巻をカラーでリ・テイクした原稿からの貴重なカットである。
この『カムイ外伝』は、別個の『カムイ伝(本伝)』カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)から分岐独立した、
いわゆる“スピン・オフ”作品に位置付けられる。
それは、“抜忍カムイ”を主人公とした物語・・・
忍びの社会の非情な掟。掟を破った“抜忍”には、ただ“死”の制裁があるのみ。
抜忍となった“カムイ”に次々と暗殺者(刺客)達が襲いかかってくる。
己の編み出した「霞斬り」、「飯綱落とし」等の秘術を頼りに、「自由」を求めるカムイの孤独な逃亡の旅は続くのであった・・・。
決定版カムイデン全集 カムイ伝 外伝 11巻セット
『カムイ外伝』のアニメーション製作は、水原弘の主題歌を始めとして、
城達也のナレーション、声優、スタッフ、どの仕事を採っても贅沢な仕上がりである。
このアニメーション作品があることによって、いみじくも原作の厳しくも美しい、その“世界観”が更に拡がったのである。
本作『忍風カムイ外伝』の初DVD化シリーズ(全七巻)を観る度に、そのことを強く感じてしまう。
このDVD「巻之六」での4話分は、カムイとスガル(抜けくノ一)の“抜忍同士の共感”がテーマとなっていると思われる。
因みにTV放送当時、作者の原作漫画(劇画)に“第21話以降(六話分)のエピソード”の存在はなく“未発表”であった。
アニメ化する原作漫画のストックが尽きてしまった為に、作者の草案をアニメ版で先行発表するという運びとなった訳である。
このエピソード、その13年後(1982年)には作者自身による漫画(劇画)版としても青年誌で発表されている。
それを単独で一冊にまとめたコミック『カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル) 』がある。
カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル)