一冊でわかるイラストでわかる図解三国志―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ オールカラー (SEIBIDO MOOK)
三国志のことを詳しく知りたくて購入しました。
予想以上に分かりやすくて、大満足しました。
西遊記 (下) (福音館古典童話シリーズ (16))
小学生のころ、風邪で学校を休んだ日に上下一気に読んだ記憶があります。面白すぎて一瞬も止まりませんでした。
・・・と書くまでもなく西遊記が面白いことはご存知だと思います。
でもここで主張したいのは、この福音館の版の良さです!!
まず、もとの話全部を納めることは無理なのでしょうが、(元の話っていってもどういう形なのか良く知りませんが)カットしすぎもせず、(子供向けのあらすじみたいなやつ、我慢できませんよね!)話が冗長になるところもなく、分厚い上下、ともかくみっちり詰まってます。
それと、いやに現代風にしようというところがなく、格調高い文章でかかれてます。これこそ児童書のあるべき姿だと思います。
また、瀬川康男さんの絵も、無機的な線の集まりのように見えて実はすごくあったかくて、雰囲気すごくマッチしてるんですよーー!もうお人形さんみたいな悟空の絵とか受け付けなくなっちゃいます。
ともかく西遊記を読むんならor読ませるんだったら、断然この本をお勧めします!!絶対。
水滸伝の世界 (ちくま文庫)
「水滸伝人物事典」「水滸伝と日本人」など、国内の水滸伝研究本を数多く手がけた高島俊男氏による本書。全17章から成り、それぞれが独立したテーマを扱っています。その一部をここでピックアップ・・・腕力も智謀もなく、さらに人間的な魅力もさしてない男が梁山泊108星の頂点に君臨しているのは何故なのか?「総大将宋江」、魯智深・武松・林冲、人物ごとに緻密に描き分けられた殺人のスタイル「人の殺しかたについて」、栄達を捨て、梁山泊を離れたメンバー達が追い求めた究極の自由とは?「李俊のばあい」、類稀なる美貌と強さを与えられつつ、精彩を欠くキャラクターに下降していく扈三娘の悲哀「女傑たち」、なぜ水滸伝の豪傑達はかくもあっさりとカニバリズムにはしるのか?「人を食った話」??小説としての完成度は全文中最高、しかし妙に浮いた感じのある武十回の謎を探る「武松の十回」、120回あった水滸伝を70回にカットした男・金聖嘆とは何者か?「水滸伝をチョン切った男」、九紋竜・花和尚・青面獣・・・108星の豪傑達の仇名の由来を分析する「豪傑たちのアダ名」などなど。水滸伝はもとより歴史的な根拠もない純然たる大衆文学ですが、それでも数百年を経て今なおこうした研究、熱い議論が交わされ続けるのはその面白さの奥に隠された謎、底知れぬ魅力があるからだ。古典・水滸伝を愛する全ての方々へ一読をおすすめします。
三国志魂 下
著者の荒川弘先生の「鋼の錬金術師」や「銀の匙 Silver Spoon」が好きで、「三国志」も小説でなら読んだことがあったので、購入。
ようやく読了しました。
私には非常にツボな内容。
荒川先生のマンガが好きで、「三国志」をかじったことがあるなら、十二分に楽しめると思います。
構成は、上巻と同じ。
ただ、諸葛孔明の死後から三国が滅んで晋に統一されるまでのストーリーもきっちりと解説されています。
あまりなじみのない部分だったので、非常に新鮮でした。
4コマと両先生のトークがおもしろいのも、上巻と同じ。
4コマのテンションが上巻のままでラストまで突っ走っているのは、さすが荒川弘!
トークでは、終盤へ向けて主要キャラがジャンジャン死んでいくなかで、著者ふたりの悲しさや寂しさが読んでいる側にも伝わってきて、けっこう切ない回も。
終盤はストーリーも駆け足になっているので、「三国志」自体の盛り上がりに欠けてますが、トークでその裏側を補完するような内容になっていて、最後まで飽きずに読むことができました。
あえてマイナス点を挙げるなら、必ず各回が4コマとセットで2ページに納められているので仕方ないとは思うものの、内容の濃い回はもっとトークの部分を長くしてほしかった!
あとがきにあった、「三国志」の風俗考証の本、ぜひ荒川弘・画で読みたいですね。
西遊記〈1〉天の巻 (斉藤洋の西遊記シリーズ 1)
「ルドルフとイッパイアッテナ」の斉藤洋による西遊記シリーズの1巻です。この1巻は孫悟空が五行山に封印されるまでのお話になっており、その大半は孫悟空を征伐に天界から来る様々な大将を孫悟空が戦って退けるというエピソードの繰り返しになっています。これは致し方ないとは言え僕としてはやや単調に感じました。しかし子供たちは、これまで知らなかったようなアクションの描写や孫悟空の気風のいい啖呵に魅了されたようで飽きずに楽しんでいました。そこはさすがに斉藤洋です。主人公である孫悟空がやっていることが現時点では(二分するなら)悪の範疇であるということが、子供たちにはちょっと飲み込みづらいようでした。そんな「悪者」が主人公であり「良い者」に変わっていくようなお話も彼らには面白い体験でしょう。2巻に読み進むことにしました。三蔵法師や猪八戒が出てくるのが楽しみです。