ウズベック・クロアチア・ケララ紀行―社会主義の三つの顔 (岩波新書 青版)
復刊されていたので慌てて購入して一読。別の評者も指摘されていましたが、45年前の著作とは思えない鋭い分析。この著作が並みの旅行記と違うところは、きちんと数字を示して状況を分析していること、謙虚な仕方ではあるが現地の人々とちゃんと議論をしていること。
羊の歌を学生時代に読んだきりでほんとに久しぶりに加藤周一さんの著作を読んだ次第ですが、やはり確固とした姿勢・原則を持った人の言うことは違います。
その後のユーゴやウズベックの事態を加藤さんがどのように考えていたのか、知りたくなりましたね。
Lonely Planet Central Asia
第3版との一番の違いはアフガニスタン編がカットされ、
中央アジア5ヶ国のみの情報になったこと。
(アフガニスタンはLonely Planet Afghanistanとして発行された)
前版には載っていなかった地域や町の情報が増え、
地図も豊富で少し精度が高くなっている。
カザフスタン北部やタジキスタン東部の情報は、
あの「旅行人ノート」でも少なく十分とは言えないが、
この本にはそれが詳しく豊富に載っている。
この1冊があれば中央アジアを隈なく周っても十分事足りるだろう。
ウズベキスタン―民族・歴史・国家
中央アジア諸国を単純にイスラム圏とすることは疑問
ソ連時代との連続性という視点が軽視されていると著者は述べる
旧体制が温存
農業分野ではコルホーズが存続
企業民営化は緩やかに進展
ペルシャ文化とチュルク文化との共存
フェルガナ、サマルカンド、タシケントの三大クランの勢力争い
「ウズベキスタンは、チュルク系住民の土地という意味で典型的にウズベク的
であるフェルガナに片足を置く一方で、サマルカンドやブハラの混交的な文化に
ももう片方の足を下ろす。これはサマルカンド・クランとフェルガナ・クランの
交替によって続いてきた政治構造とも対応」
イスラム勢力はアフガン攻撃後、過激派は勢力を失い
イスラム解放党は穏健派に
「ソビエト的な側面とローカリズムに基づく側面をうまく使い分け両立」
「旧ソ連的な体制はカリモフ政権によって再構築、継承」
軍は経済的に恵まれない農村によって占領され、内部は地域主義的に分断
アンディジャン事件
「主要な通りに一定間隔ごとに警官が立ち、彼らが常に街の動静に
目を光らせているというのが、都市でお馴染みの風景」
ドルを持つ者と持たざる者の経済格差拡大
イスラム穏健派は、上から監視・コントロールし
ティムール礼賛を国民統合の象徴化
米と中露とを競わせ、最大限の利益を引き出そうと努めてきた
したたかなカリモフ政権もそんな余裕はなくなった
上海6を安保協議の場へと転換
米軍基地の撤去を要求:米戦略に真っ向から挑戦
米国の中央アジアへの浸透を防ぎ、「革命」の伝播を防ぐ
これが上海6が自らに課した新たな課題
米のジレンマ「独裁者を支持すべきなのか、それとも民主化を促進すべきなのか」
民主主義革命の三条件
支配エリート層の対立と分裂で政権交代後の受け皿
反政府活動への資金ルート
選挙を含む非暴力的な手段に国民を動員
ウズベクにはその全てがない
Lonely Planet Central Asia
第3版との一番の違いはアフガニスタン編がカットされ、
中央アジア5ヶ国のみの情報になったこと。
(アフガニスタンはLonely Planet Afghanistanとして発行された)
前版には載っていなかった地域や町の情報が増え、
地図も豊富で少し精度が高くなっている。
カザフスタン北部やタジキスタン東部の情報は、
あの「旅行人ノート」でも少なく十分とは言えないが、
この本にはそれが詳しく豊富に載っている。
この1冊があれば中央アジアを隈なく周っても十分事足りるだろう。
ウズベク語初級―ウズベキスタンへの招待
Of the few books available on this topic in any of the languages I can read, I am very happy I chose this one. The explanations are clear, and the examples well described by the Japanese text. There are grammatical explanations, sample dialogues, and brief practice sections (with answers) throughout. This can bring a new learner to a good position readily, with practice.
Challenges to some readers may be:
- without some language background (e.g. what is a voiced consonant?), one would have to rely on examples more.
- only some sections are printed in romanized text; get used to the Cyrillic!
- the audio recordings can be quite fast to follow along.
- some additional cultural context would be relevant.