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ベスト・クラシック100
CD6枚組みなので、1曲1曲のボリュームも安心です。
EMIレーベルということで、クオリティも相当高いと思います。
特にクラシック初心者にはもってこいですね。
有名な曲のオンパレードですので、このCDだけでもかなり楽しめますし、
このCDを手始めにクラシックの世界をさらに広げていくことも可能です。
また、CDごとにテーマ(元気がでる、リラックスなど)が設定されてますので、
気軽にBGMとしてもいかがでしょうか。プレゼントにもお勧めです。
最後に、CD6枚組みにもかかわらず、CD2枚組み程度のコンパクトな
パッケージも嬉しいところです。
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カロ・ミオ・ベン~イタリア古典歌曲集
もともと讃美歌やソプラノの声楽が好きな方ですが、このたび妊娠しまして胎教もかね夜の就寝時の睡眠誘発のCDを探していました。スミ・ジョーのアルバムはもちろん初めてで視聴して「ここちよさ」に感動し購入です。夜、神経が高ぶっている時や、雨天続きの気のめいっている午後なんかに横になって聞くと心地よく、「深いヨーロッパの森」をイメージします。バロック的でありながら透明感のある声が新鮮な一枚です。声楽好きでなくても胎教に一枚お勧めしたいアルバムです。もう買って2カ月になりますが毎晩聞いています。
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la callas... toujours / PARIS 1958 [DVD]
今まで彼女の作品はCDでよく聞いておりましたが、こんな古いすばらしい映像が見れるとは、、やはりDVDはすばらしい!当時パリ・オペラ座での熱狂と感動を実感できる作品です。音も多少のライブの雑音はあっても、歌声は信じられないほどすばらしく、やっぱりカラスの声のすばらしさは本物、録音技術のよしあしではないことがわかりました。
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ベルリーニ:歌劇「ノルマ」全曲
本作品の決定版。カラス、コレッリ、ルートヴィッヒというどうみても収まりの悪い「名歌手」の組み合わせに少し驚くが、セラフィンは、ここでは、非常に大きなスケールと奥行きを発揮して、個性豊かな、豊かすぎる歌手を自身の世界へと調和させている。といっても、カラヤンのような「統率」ではなく、「調和」だ。一方、たっぷりと歌手に歌わせる名匠ぶりは健在。カラスは往年の美声がないといわれるが、私は、本来コロラトゥーラでリリコレッジェーロに近い彼女の声は容貌とは異なり「可愛らしすぎる」ので、ベルカントオペラのノルマは少し重すぎると思っていた。ここでは見事に年齢を重ねた貫禄が生きていて、カラス最後の「声の華」を咲かせる。圧巻は、ルートヴッヒとの重唱で、女声重唱の「名唱中の名唱」と思う。知情意揃った行届いた歌唱は言うことがない。ポリオーネのコレッリは、見事な歌唱だが、やはりベルカントオペラは、彼の任ではない。ややヴィヴラートの掛かったロブストな声は明らかに異質。スピード感のある高音とパッショネートな独創的なスタイルは、ヴェルディ中期以降のイタリアオペラの必需品だが、ここではやはり収まりが悪いのは否めない。ライヴ版でデル・モナコがカラスと競演したものもあるが、やはり場違いだと思う。スティファノかパヴァロティかベルゴンツィのようなベルカントテナーが要ると思う。