海街diary 2 (フラワーコミックス)
最初はすずとその仲間たちの話が続き、少々物足りない気がしたが、最後にきっちり長女の幸と母親の確執を持ってくるあたり、さすがだ。星四つかなーと思って読んでいたのに、この話で一気に満点。「大船」と呼ばれる親戚のおばさん、幸たちの母親、朋章の叔母さんなど、年を経た女性たちがとても自然に描かれていて、ちょっと引きつりながら笑ってしまう。
それにしても、一つ一つの話の題名のつけ方がいいじゃないですか。個人的なことだが、「花底蛇」なんか、レビューのタイトルに1回使ったことがあるけれど、これで意味のわかる人がふえるといいと思う。
真昼の月
島谷さんの20thシングルは 最高のバラードを製作するために
なんと2年もの期間を経てこの曲に決まったという、意欲作。
シングルでは初のバラードというのが ちょっと意外でした。
タイトル“真昼の月”には 「真昼の月というのは 普段何気なく
身近にある存在なのに 気をつけて見ないとなかなかその存在に
気付けない」→そんな存在の人はいませんか? また、気持ちを
伝えてみませんか・・・という意味がこめられているそうです。
なかなか深いですね~
しっとりしたバラードの王道!といった曲でピアノ・ストリングスの
音色も美しいのですが 個人的にやっぱり島谷さんの声質や雰囲気に
合っているのはノリのよい曲かな? と感じてしまいました。
カップリング曲はややエキゾチックさがあり おとなしめですが
より島谷さんらしいと思いました。
NOW 90’s BEST
とにかく,収録されている曲がつぶぞろい。この時期,東京で1年間の研修を受けていた。渋谷のスクランブル交差点を通るたびに流れていた曲が,そのまま入っている。楽曲を聴くたびに,あのころの思い出がよみがえる。なじみのある流行の曲ばかりなので,この時期の思い出に浸るにはうってつけのCD。
真昼の月〈上〉 (リンクスロマンス)
「相棒に裏切られた元マル暴」×「ヤクザ」であるという設定が、2人の出会いに活かされていましたねぇ。
何故なら、秀一がヤクザに慣れているから、辰巳に対して(ビビることなく)あんな普通な態度が取れるんだし、相棒に裏切りられて人生投げちゃってたから、怖い物無しな行動が取れたんだし・・・。
でもそれらすべてが、辰巳にとっては新鮮に映ってしまって、本気で好かれちゃうんですよね。
とんでもない人に好かれちゃった秀一にとっては、お気の毒な話としか言いようがないのですが(笑)
秀一の性格・・・これが又いいんですよねぇ。
オカマのカオリさんをちゃんと女性として扱うところにも優しさを感じられるし、たまたま巻き込まれたトラブルに自ら首を突っ込んで行っては、結局(迷惑をかけられたはずの相手であっても)親身になって問題を解決しまうんです。だから、みんなに好かれてしまう。(刑事にもヤクザにも一般人にも・・・)
そして。やっぱり舞台が「大阪」なのが、この話には欠かせない設定でしたね。
秀一の周りにいる皆が皆、おせっかいで優しい。そして、味のある大阪弁が効いてる。
そのおかげで、人生投げちゃっている筈の秀一は、少しずつですが大阪に自分の居場所ができてきます。
あと、辰巳に対する態度がいいですね。さっぱりしています。でも、嫌いじゃない。(多分好き・・・。)
だけど、それにのめり込むことなく、大事な所で辰巳と彼の部下の平を使い分けるポイントは、ちゃんと押さえています。
2人の会話のテンポも良く、息ピッタリのノリとツッコミが漫才のようで笑えます。(さすがは大阪!)
そして、そして・・・。辰巳さん、この人もいいですねぇ。。。
特に辰巳の秀一にメロメロなのに、他の人には冷酷な所のギャップがいいです。萌えます。
彼は頭までどっぷり浸かったヤクザなんですが、秀一に出会って女を整理するところとか、秀一の浮気を防ごうと努力するところとかは、なんか一途で可愛いですわ(笑)。
秀一に囁くセリフもエロくて、毎回お互いに相手より優位に立とうとしながらのHもいいです。
ホントに、保存しておいて何度でも読みたくなる話です。
真昼の月〈下〉 (リンクスロマンス)
いおかいつきさんの作品の中でも、トップ1を争うくらい大好きな作品。
前ノベルスの廃刊で、リンクスに移行しての突然の最終巻!!
ラストという現実もショックでしたが、その有終の美を飾るべき
最後の一冊が、半分以上前回ノベルスからの再録ということにも
かなりガッカリしました。
廃刊になってしまった本からの移動という仕方無い状況は分かるのですが、
きちんと前ノベルスを全部楽しみに買っていたファンとしては、ちょっとこれは
無いだろう…という内容です。
元々同人誌から派生した作品ということで、続いたこと自体奇跡的だったようなのですが、
本当にキャラクターも舞台も背景も、とにかく素晴らしいBLというよりはメンズラブ、
だったので、物凄い残念です。
これで辰巳や秀一とお別れなんて、満開の桜に激しい雨が降ってしまった感じ。
完結編だけで、薄くても構わなかったので描き下ろし…という形にして欲しかった…。泣
最近のいおか作品に全く以前の勢いが無いだけに、断腸の思いでした。