かぞくみんなのファミリー・ソング ふぁみ・そん
家族で聞くのにちょうど良い曲がそこそこ入ってます。ジャニーズ系などは本物でなく、似た声の人達が歌ってます。アンパンマンやトトロは曲名を知らない、調べない私が悪いのですがメインの曲じゃなかったです。全部の曲を集めるのも大変ですからお手ごろではないかと思います。
ビューティフル・ネーム
鷺沢萠が亡くなってからひと月あまり、
彼女の小説作品を読むのもこれが最後になってしまった。
実質的には「新朝」2004年2月号に発表された冒頭の短編
「眼鏡越しの空」が主の作品集である。
未完の短編も2(考え方によっては3)篇収録されている。
ドリカムの曲をモチーフに取った「眼鏡越しの空」は
現在の時制に過去の回想を織り込んで、
人生の屈託を憂いをもって語っていくという
作者後期のテクニックが突き詰められ、洗練されて
構造的には非常に完結した一篇となっている。
新刊であるので内容について詳しくここでは書けないが
同い年で、大学の同級生である私にとっては
ドリカムの曲を始め、醸し出される個々の時代の空気感が
懐かしく、ノスタルジックに甘く響いてくる。
読み方によってはそのテーマと取り扱い方が甘いと言われてしまうだろう。
殊にドリカムのようにメジャーな題材を採っていれば。
しかし肩の力が完全に抜けた感じの台詞や文体、
人生の機微に対し素直に向かい合おうとするその姿勢は
叶わぬこととは言え、ここからの発展を私は期待してしまう。
ビューティフル・ネーム (新潮文庫)
鷺沢萠が亡くなってからひと月あまり、
彼女の小説作品を読むのもこれが最後になってしまった。
実質的には「新朝」2004年2月号に発表された冒頭の短編
「眼鏡越しの空」が主の作品集である。
未完の短編も2(考え方によっては3)篇収録されている。
ドリカムの曲をモチーフに取った「眼鏡越しの空」は
現在の時制に過去の回想を織り込んで、
人生の屈託を憂いをもって語っていくという
作者後期のテクニックが突き詰められ、洗練されて
構造的には非常に完結した一篇となっている。
新刊であるので内容について詳しくここでは書けないが
同い年で、大学の同級生である私にとっては
ドリカムの曲を始め、醸し出される個々の時代の空気感が
懐かしく、ノスタルジックに甘く響いてくる。
読み方によってはそのテーマと取り扱い方が甘いと言われてしまうだろう。
殊にドリカムのようにメジャーな題材を採っていれば。
しかし肩の力が完全に抜けた感じの台詞や文体、
人生の機微に対し素直に向かい合おうとするその姿勢は
叶わぬこととは言え、ここからの発展を私は期待してしまう。