アイデンティティー (ヴィレッジブックス)
このノベライズのもととなった同名の作品は、いわゆるホラーっぽいテイストを伴ったサスペンス映画として売られていて、まぁ確かにそういったモノではあるけれど、カメラワークをはじめ、演技陣のアンサンブルの処理のうまさなど、全体には意外に奇をてらわないオーソドックスな造り。
後半以降の展開―そのインパクトこそ、個人的には“中”程度だったが―のアイディアには唸らされたし、後味もそれほど悪くなく(これ、けっこう重要)、好感の持てる一作ではあった。
そんな、いわゆる《小品佳作》のノベライズとして、この小説版は、映画本編ではバッサリと削られたそれぞれの背景や心理描写などがしっかり描き込まれており、これだけ読んでもイケそうな、独立した面白さもある。
ただ、「訳者あとがき」にもあるように、これを読む前に、まずは映画本編を観て/見ておく方がベターかな、とは思う。その訳者・ガース柳下こと柳下毅一郎氏による訳も快調。(以下に挙げるのは、オチにはまったく関係してこない、このノベライズだけに登場するネタだが、)登場人物のひとりが『ホビットの冒険』を子供の頃に読んで以来、出かける時には絶対にハンカチを忘れないようになった、とか、あの“Kill Bill Vol.1”の本編にもこっそり登場するハンド・ローションだとか、そういった類の小ネタによるくすぐりも効いている。ただ、この本、ページ数から行くと、価格がちょっと高い気もするのだが。
オリジナル・サウンドトラック「ボーン・アイデンティティー」
ボーン・アイデンティティーが意外と良かったので、サントラをつい買ってしまいました。
映画を見たときには、音楽があまりにも一体化していて、あまり記憶に残っていなかったのですが。
あらためてサントラを聞いたら、逆にシーンが思い浮かんで来たのでびっくり。
かなり気に入って、繰り返し聞いてます。
アイデンティティー
銀魂を見ていて、I、愛、会いが気になった人はけっこういると思います。ただゴーストノートはI、愛、会いだけじゃないんです。僕はこのアルバムの曲が全部好きです。シングル曲はもちろん、楽しい曲ばかりですし、東京、桜道といったバラードもいい曲です。是非買ってみてください。おすすめです。
アイデンティティー [Blu-ray]
嵐によりモーテルに閉じこめられた11人の男女。
一人、また一人と殺されていき、その現場には残りの人数のカウントダウンが残される。
――という設定だけで「クローズド・サークル・ミステリキタ━(゚∀゚)━!!」と興奮するミステリファンの諸氏は少なくないはず。
そういったミステリ好きの方には自信を持ってオススメできます。
この作品はなんといっても雰囲気抜群です。まるでディクスン・カーのような不気味さ、怪奇さであります。
トリックの方ははっきり言って賛否別れかねない代物ですが、その点を悪く評価するレビューは少ないですね。
何故なら伏線の張り方や演出が巧みで文句の付けようがないからでしょう。
かく言う私も「えぇー、そりゃねーよ!」と思いつつも「でも、面白かったし、良く出来ている」と納得してしまいました。
謎を解いてやるぜー、と言うよりは純粋に雰囲気を楽しむべき作品かも知れません。
ミステリ、サスペンス、ホラーなんかが好きの方は是非どうぞ。
難解過ぎたりはしないので、そうじゃない方が見ても十分楽しめると思います。
アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]
どんでん返し炸裂後もストーリは続く、それはこの映画自体に力があるからだろう。
ネタバレになるので詳細は言えませんが「なんちゅう面白い映画だ!」と私は思った。
緊迫感、最後まで息を付かせぬストーリー・・・満足しました。