屋我地島の塩
一言で表現すると、とてもマイルドな味ですね。塩にも色々と種類があって、個人的には詳しい訳でもないのですが、この「屋我地島の塩」はいかにも塩という感じはほとんどしません。
ですが、この塩を使っておにぎりを作ったら、これが実に美味い。普段、食べたり食べなかったりのうちの子供もパクパク食べていました。
真夏の熱中症対策の塩分補給として、水筒にひとつまみ入れるのもいいかもしれませんね。
そういえば以前、沖縄旅行にいった際に、ふとしたきっかけで屋我地島に立ち寄ったことを思い出しました。本島から橋を渡っていけるのに、どこか離島のたたずまいのある雰囲気のある島だった。
あののんびり感をなんとなく思い起こさせてくれる味。
ベルク:弦楽四重奏曲
アルバン・ベルクの名を冠した弦楽四重奏団による作曲者自身の作品を取り上げた名盤。1991ー92年録音の新盤である。弦楽四重奏曲は2楽章から、抒情組曲は6楽章からなる。12音階、無調といった作曲技法は、あまり意識せずに素直に耳を傾けることができる演奏である。むしろ、4つの楽器がその個性を存分に発揮したときに、どういった音楽的な挑戦ができるのかをスリリングに体験する1枚とも言える。
アルバン・ベルク弦楽四重奏団の命名が象徴的だが、同団は従来の第1ヴァイオリンを中心とする室内楽のイメージを一変し、ウイーンの代表的な作曲家名を採用し、4つの楽器を相対的に位置づけ、その協調的、競争的な演奏によって新風を吹き込んだと言われる。そうした特色は本盤から顕著に感じることができる。その一方、抒情組曲の全編に流れるエロティシズムの表現ぶりは感性に強く訴えてくる。さらに解説を読みながら聴けば、音階のパズルを解くような面白さもある。
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
特に最後の方の、大家であるJR子会社等による追出し圧力との闘いに、1960年生まれらしい明るさが感じられました。詩人を目指した方だけに文章がこなれてます。
小生の印象に残った点は以下です。
・戦後に制定された店子有利の自動延長契約以外に、最近、大家有利の定期契約が法制化された。大家は、今までの自動延長契約から、短期で追い出せる定期契約に変えさせようと店子に圧力をかけ、多くの個人店主はこれに負けてしまう。東京より大阪の店の方が抵抗する(東京は権力に弱い)。
・社員が全員交替で現場に立っているので、情況に対応しやすい。
・無料の自主新聞を発行し、お客様に主張を伝えている。ビル大家である、マイシティやその後継のJR子会社は、一般的に手の掛かる自由商店を追い出す方針。これを書いた所、5千人以上の応援署名が集まった。"王様"は「皆が従っている」というイメージで押し切ろうとするが、皆が認めなければ王様にも勝つことができる。
JR子会社が大家として横暴であるということは、知人の店でも聞いたことがあります。一般に大企業はとかくヤクザになりがちです。日本では訴訟制度も殆ど機能してないのでなおさらでしょう。「個人事業主が経済活力の源」と著者は主張します。個人事業主が明るく自由にやっていける世の中にしていくためにはどうしたらいいのかを考えていきたいと思います。
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集第3集 [DVD]
1989年6月17・20日、ウィーン、コンツェルトハウス-モーツァルト・ザールにてのライヴを収録したDVDの第3集。曲は第5番・第8番・第6番・第16番・第9番。
現存する最高の弦楽四重奏団は誰か、と問われると『調子の良いときの』アルバン・ベルクSQだと僕は答える。特にこのSQの中核であるギュンター・ピピラーの調子によるところが大きいのだが、ここでの演奏はかなり調子の良いときに入りそうだ。ちなみに最高だったのはモーツアルトのハイドン・セットだった。
DVDでの最高の恩恵は最高のミュージシャンの運指を見られるところにあると僕は思う。カメラワークも及第点だ。
アルバン・ベルク : 歌劇 <ルル> 全3幕完成版 [DVD]
作曲者の突然の死で未完に終わった20世紀オペラの傑作を、遺族に内緒のまま補作しちゃった「完全版」を記録した映像なんであります。社会的にのし上がり、オペラの真ん中を境に没落してゆくヒロインたちと対応した音楽の構成が、これで明快になったわけ。歴史的記録なんだけれども、映像と音声のクオリティはいまいち。VTR並にぼやけた解像度とノイズが浮き上がった暗すぎる舞台には驚いてしまいます。音はPCMのステレオのはずなんですがモノラルに近い音場感です。あくまでも記録映像として楽しむソフトといった感じでしょうか。(^_^;