思い出したくもない人生最悪の96時間 (メディアワークス文庫)
設立当初からメディアミックスとしてゲームのノベライズに携わってきたメディアワークスが、満を持してお届けする『Call of Duty』のノベライズが遂に登場!
メディアワークスといえばライトノベル界のトップを独走する電撃文庫を擁する業界最大手だが、今回は新しい販売手法に挑戦している。
なんと、原作者に無断でノベライズを刊行したのだ。
こうすれば、原作料を払う必要がない。売上は全て自分たちに入ってくる。
「原作料を払いたくないなら、黙ってノベライズしてしまえばいいじゃない」とは、マリー・アントワネットもびっくりの発想である。
無論、全世界で数百万本売れているゲームのことを彼らが知らないわけがない。電撃プレイステーションを初めとするゲーム系雑誌をも擁するメディアワークスのマーケティング能力に死角があるはずがないからだ。
業界の売れ線作品を無断でノベライズする手法は、同じメディアワークス内の電撃文庫が『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』で行ったばかりだが、今回もその編集能力が遺憾なく発揮されている。
前回は主にセリフ回しだけが共通していたが、今回は登場人物の名前からストーリーまで、ほぼ『完全ノベライズ化』しているのが特徴だ。原作ファンも大満足だろう。さすが天下のアスキー・メディアワークスである。素晴らしい作家と編集部に恵まれている。
だが、残念なことに法務部が機能していないようだ。
『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』は、同じ角川系列の作品をノベライズしたため最初から訴えられることなどありえなかったし、おそらくそれを見越しての発売だったろうが、今回は違う。
懲罰的損害賠償を認める欧米の司法機関によって、実際の売上以上の金銭を毟り取られることになるだろう。
今、編集部と作者にとって『思い出したくもない人生最悪の96時間』の幕が開ける。
Call of Duty: Modern Warfare 3(輸入版)
「Infinity Wardでは、あなたの意見がそのまま採用されることはあり得ない」
必ず全員でアイディアを精査することが、Infinity Wardがクオリティを維持できる理由だった。だからCOD4、MW2は今もなおプレイされる神ゲーとなった。
しかしMW2発売後、Infinity Wardの設立者、Jason West氏とVince Zampella氏はActivisionと揉めたうえ追い出されるようにInfinity Wardを退社し、直後から次々と同社のコアメンバーも退社してしまった。正直この時点でMW3には期待できなくなった。そして想像した通り、MW3はCOD4やMW2とは趣の異なるゲームになってしまった。以下はあくまで個人的に感じたことである。
キャンペーンではグラフィックが凝っていてカッコよかった(画質が良いという意味ではない)。しかしストーリーは単純で目新しさもなく、「ああ、この後こうなるんだろうな」と先が読めてしまった。COD4の"All Ghillied Up"や、MW2の"Cliff Hanger"のような息を飲むミッションは無かった。セリフの音声レベルが低くて聞き取りにくく、ゲーム音、BGM、セリフの音声レベルを個別に設定できない点も残念だった。
ロンドン、パリ、マンハッタン、ベルリンといった市街での戦闘が多かったが、どこにも行ったことのない自分には特になんとも思えなかった。MW2のホワイトハウスでの戦い前後のほうが緊迫感があった。
マルチではプレーヤーの動きが物凄く軽くなり、重火器を持って走っている実感が無くなった。ミリタリーFPSというよりはSFっぽくなった。グラフィックはBlackOps並み。マップは遮蔽物が多く、銃弾をヒットさせても逃げられることが多いので、SRやType95のようにワントリガーで仕留めることのできる武器の出番が多くなった。以前は武器のバランスの悪さをPERKで補うことができたのができなくなった。結果、修行のように倒されながら武器のポイントを上げるか、最初から強い武器を使うかの2択になる。
マルチではさらに、醜いラグが発生することが多く、1秒ごとのコマ送りのような動作になることは日常茶飯事。マップの中には攻め込むルートがほとんど決まっているものがいくつかあり、交戦場所が決まってしまうので籠って狙われるとどうしようもない。これには物凄くストレスが溜まる。DominationでDomeというマップが出てきたらスキップした方がいい。
個人的な感想としては
キャンペーン:COD4>MW2>BlackOps>>>>>>>>MW3
マルチ:COD4>>MW2>>>>>>>>>>MW3>>BlackOps
といったところか。
まだプレステージ前だが、COD4やMW2のように中毒になることはないと思う。 5000円台で買えたことは良かった。
文句ばかり書いたが、最後に言っておきたいのはキャンペーンの声優陣が今回も素晴らしかったこと。プライスの「My son・・・」にはグッときた。
プレステージ前まで来たので感想を追記します。
・SRが軽すぎて萎える。
・グラフィックが汚くて敵を視認しづらい。
・撃ち合いというよりはキルストのゲームになってしまった。EMPの効果時間が1分と長く連発されると何もできない。ポイントリセット対象にすることを強く要望する。
・リスポーンが醜く、復活した瞬間に後ろや横から撃たれる。
・スカベンジャーは弾丸とナイフしか拾えないところが不満。ほとんど使っていない。
・盾の隙がかなり多い。
・武器レベルが上がるとかなり強くなり、始めたばかりのプレーヤーをボコボコにできてしまう。
・プレーを録画できるのが結構楽しい。
・醜かったラグは録画をオフにしたらマシになった気がする。
・音声のバグが多い。自分でEMPを発動したのに「Enemy EMP!!」とか言いやがる。
・パッチが当たったのか慣れたのか、動きが軽すぎるという不満が無くなってきて面白く感じるようになってきた。 なので★3つに上げます。
Funk Beyond the Call of Duty
素晴らしい音質のボートラ付きリマスターシリーズ、77年作「FUNK BEYOND THE CALL OF DUTY」です。
ブルース?、ファンク?、R&B?・・・ジャンル名は様々ありますが、所謂泥臭さや熱さではなく、各楽器の音がクリアーでストレートに録られているため、独特の不思議なノリが最高です。
はまると病みつきになる、ジョニー・ギター・ワトソンのサウンド、ブラスも大きくフューチャーされている今作もお勧めです。
個人的に、ギターソロもたっぷりのスローナンバーD3、ブラスが大活躍のボートラD9が特にGOOD!
録音メンバーは以下の通り。
Johnny "Guitar"Watson :Fender Rhodes,Synthesizer,Guitars,Hammond Organ,Moog,Bass,Congas,Aguido,Vocals
Emry Thomas :Drums,Bell Tree,Cavasa,Whistles,Siren
Tommy Roberson :Trombone
Billy Hales :Saxophone
Walt Fowler :Trumpet
96年、横浜で公演中倒れ、病院に運ばれるも日本で帰らぬ人になったジョニー・ギター・ワトソン・・・合掌。