シューマニアーナ(9)
伊藤恵のシューマニアーナ、このディスクにはシューマンの練習曲が全曲収められており資料的にも大変貴重なCDである。伊藤恵は演奏する曲の解釈がとても優れていて、難しい部分に差し掛かっても独自の詩情で1つの芸術作品まで高めてしまう。そんな熱きドラマ性が次々とくる変奏曲で表れる。パガニーニのカプリース全24曲を聴いたことがある人は、次々と知っているメロディーが登場する2つの練習曲。リストに比べれば演出効果は劣りますがシューマンならではの曲想やピアニズムが随所に見られる曲です。演奏会用の第2番、原曲ではトレモロ。リストも同じテーマで書いた。まさに出来のよい、続く第3番もシューマンらしさがある。単の練習曲よりも演奏会用の方が豪華絢爛で素晴らしい。
『ブッダ 真理のことば』 2011年9月 (100分 de 名著)
母を亡くして、不条理な怒りに満たされていた時期に番組の1回目の放送をみて購入。
「宗教」より「哲学」に近い理論的な文章で読みやすい。
誰かに救いを求めることより、この本を読んで自分で納得して母の死を受け入れることができた。