私の青空 二村定一―ジャズ・ソングと軽喜劇黄金時代
菊池清磨氏の著作は、ほぼ全部読んでおります。氏は、今回も相当な頑張りで、浅草オペラから日本ジャズの黎明期、エノケンの活躍、そして浅草ミュージカル喜劇への流れを二村定一の活躍を通して著しています。氏はブログなどで書き溜めていたものを、期せずして今月に同意時発売の毛利眞人氏の「沙漠に日は落ちて-二村定一伝」(講談社)の出版を意識したのか慌てて出版したように思います。研究書であれば、参考文献は、しっかり載せて欲しかった。せっかくの大作なのに、すごく残念。こういう書物は、歴史的事実を確認するものであり、文献の確かさが重要なファクターだと思います。そうでないと、本書は研究書に当たらず、歌詞引用が著作権法に抵触しないとも限らないです。