The Very Worst Of 有頂天
二枚同時発売となった有頂天のベストアルバムの一枚。『ザ・ベリー・ワースト・オブ・有頂天』のタイトルって絶対ムーンライダーズの『ザ・ワースト・オブ・ムーンライダーズ』のオマージュだとしか思えんな。ワーストと銘打ってはいますがあくまでも洒落な筈。こちらはポップな有頂天を堪能出来るので初心者向けかも。けどね、ポップでありながらもそこはやはり有頂天。よく聴くと変拍子や奇妙な譜割りにさりげなく忍ばせる毒気ある歌詞。一筋縄ではない有頂天が垣間見られます。またこのベストアルバム二枚で漸く実現したのが全シングル両面完全収録完了な点。有頂天はポニーキャニオン・東芝と有名どころからシングルアルバム出しているのでレーベル跨いで収録されたのは快挙。個人的にはアローン・アゲインの替歌がお気に入り。ただ、今回東芝移籍前のインディーズ音源からはライヴ音源のみしか選ばれなかったのが惜しい。有頂天のベストアルバムは完全版が出てない分全部買わないと補完出来ない辺りたまにモヤモヤしてしまう。
THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション [DVD]
ある大晦日のカウントダウン・パーティーの2時間前から、ホテル(『HOTEL AVANTI』は、セットで造られた架空のホテル。どこかのホテルのロケではありません)で起きた出来事がリアルタイムに描かれていきます。主要人物だけで総勢25名!
この映画のように、特定の場所を舞台にして、複数の登場人物のドラマを平行して、あるいは交差させながら描く形式を『グランドホテル形式』というそうです。
三谷幸喜監督は、火事の起こらない『タワーリング・インフェルノ』を作ろうと思ったそうです。なるほど……。
初めて観る人は、推理ドラマとして観てもいいかも知れません。まあ、どういう謎かということさえもネタバレになりそうなので書けませんが。だからまず謎を探さなきゃいけない。結構最初から伏線も張ってあるんですが、私は最後になって謎が解けてからやっとはたと膝を打ってしまいました(いや、心の中でですけど)。
それぞれの登場人物に、色色な謎があるんですよね。それが最後に『実はこういうことでした』とわかるようになっている。うまいですねぇ。
2回目以降に観るときは、謎の答がわかっている訳ですから、謎解きは1回目にしか楽しめないでしょう? まあ、たくさんある伏線を探すとか、新堂平吉(役所広司)のネームプレートとか、武藤田勝利(佐藤浩市)が食べた物とか、バックに映る総支配人(伊東四朗)とか、2回目以降に観る楽しみはたくさんありますが。
戸田恵子のさりげない雰囲気の演技がすごくよかったです。
オダギリジョー、唐沢寿明、津川雅彦、近藤芳正の特殊メイクも面白い。
役所広司は、最初のイメージからドンドンずれていって(これは監督の演出がそうなっていたようですが)、あれ?あれ?って感じがしました。僕的にはちょっと、って感じでした。
面白いのは間違いないんだけど、観るのもリアルタイムがよかったなあ。年末の雰囲気の中か、せめて正月気分のときに。2月に入ってから観ても、なんだか気分が盛り上がらない。
いや、なんか、文句が多くなってしまいましたが、みんな何かに挫折して、でも最後はまた、本当の自分に戻って、夢に向かって歩き出す、そんなメッセージが嬉しい、星は5つ満点です。
THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション [DVD]
脚本家として、不動の地位を築いた三谷幸喜。
監督としても独自のセンスを感じさせる作品に仕上がっています。
いくつものエピソードが絡み合い、物語はめまぐるしく展開していく。
しかし綿密に計算されつくしたシナリオの基、「ノンストップエンターテイメントムービー」は極上のハーモニーを奏でていく。
2時間の上映時間、ほぼリアルタイムで物語は進行します。
ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティーまであと2時間。
登場人物たちが抱える苦悩や迷い。
果たして彼らに明るい新年はやってくるのか?
多分、結末は皆さんの期待通りだと思いますが、三谷作品ファンもそうでない人も是非ご覧になってください。
また、ホテルの1階部分はまるごとセットで作られています。
日本最大級セットも見所のひとつです。
では「いってらっしゃいませ。」
スピットファイアin breed―ショタ系コミックス (ももまんじるし)
出版社は異なりますが『スピットファイアclassic』の続きのもので、
『家畜人』と称される完全会員制SM倶楽部に所属する12〜18歳の少年たちのお話です。
有頂天さんの描かれる絵は、とても可愛らしくとてもエロいです。
収録内容は、スピットファイアの本編を3本(3本とも書き下ろしです)、外伝を3本、全3話のオリジナルショタ漫画と盛りだくさんです。
とても読み応えの有る一冊なので、星5つです!
有頂天を殺せ!1986~1988 [DVD]
本商品は、88年の『GAN』と同時期に発売されたVHSをDVD化したものですが、今回はそれだけではありません。今回ボーナストラックに『B.C.(『ボスッ VOL.9』より)が収録され、ここではメンバーから脱退した三浦俊一(ミウ)がライヴ中に乱入。ケラ達にいろいろな質問をしています。あまり喋らないジンがミウに対して『・・・』と言っていますが、観てからのお楽しみ。また、『コレクション』の映像は有頂天らしさが前面に出ているように思いました。