ワイルドカード
前作バイブレーターから実に6年ぶりの作品と発表されたのが、「テレンス・トレントダービー」から「サナンダ・マイトレーヤ」への突然の改名がされた後のリリースとなった「ワイルド・カード」。結果的にレコード会社経由の販売は最後となってしまった作品だが、相も変わらずのクオリティの高さは脱帽です。
衝撃的なデビュー作で時代を一時はねじ伏せたはずだった彼だが、あまりにアーティスティックで妥協を許さない頑なな姿勢は、狂信的なリスナーこそ残ったものの、一般的なリスナーを遠ざける結果となってしまったんだよね。時代の先端を突っ走っていたはずが、2作目以降は振るわず、気が付いたら時代に完全に乗りそこなった男がそこにいた。個人的には、彼は殿下やMJに匹敵する異能の持ち主だと思っているだけに歯がゆいんだが、ただこの頃になると、開き直ったかのようにやりたい音楽だけをやっている感じはするね。この作品も実にリラックスした、古き良き時代のソウルミュージックと彼のしなやかなボーカルが満載という感じだね。
ただし彼はやはりサービス過剰と言いますか、溢れんばかりの創作意欲からか、今作もCD容量目一杯の19曲でほんとおなかいっぱい(笑)。なにぶん彼の曲は“濃い”からねぇ〜。「王将の餃子」はうまいけど、100個は食えんでしょ?そんな感じで、これだけ続けて聴くと胸やけをおこしそうで(笑)、レコード時代ならここから10曲程度にまで絞り込んでリリースされるから、もっともっと評価も変わってきていたかもしれなくて、その意味ではCDというフォーマットに翻弄されていたのかもしれないかな。出来栄えは素晴らしいんだが、キラーチューンがないのも痛いかな、彼の曲は決してキャッチャーじゃないからねぇ。。
そして彼は、最初の「ワイルド・カード」から3曲ほど入れ替え、曲順も変更した“Jokers' Edition”を発表するに至るわけだが、それがこれ。ここアマゾンでは初期バージョンもこれも、同じ作品として扱われているが、曲目を比べればお分かりの通り微妙に違うんで注意が必要ですよ。両者を聴き比べても全体の印象こそあまり変わらないものの、あのテレンスが自ら“切り札”と称したのだから、彼の理想形に近いのはこっちのはずで、特に初期バージョンには入っていなかった「What Shall I Do」という曲こそ、この作品のハイライト!なおこの作品以降、彼は自分のHPだけで気ままにかつ悠々自適に新曲を発表し続けている(今日までに2枚組含めて3作品)。そしてそのマイペース振りが実に楽しそうで、安住の地をやっと見つけたのかもしれない、かな。
ワイルド・スピード MEGA MAX オリジナル・サウンドトラック
エンドロールの曲もいいですが、その前にかかる10曲目、ドンオマールのラテン系ノリノリの曲がサイコーです。
また映画を観たくなっちゃいますねえ。
全体的に音もいいし、いいサントラだと思います。
Mera…Mera Mera Group Sound Original Cinema Trax.
スパイダース、ジャガーズ、カーナビ―ツ、オックス、フラワーズなどメジャーなGSの貴重音源が満載。しかも大家・黒沢進氏の選曲・監修により、内容も素晴らしいものに仕上がっている。タイトル曲の「メラ・メラ」など、ガレージ愛好者にも必携のナイスなコンピレーションだ
ワイルドアームズ Complete Tracks
皆さんもプレイしたゲームの中には、何曲か好きな曲があるでしょうが、
ワイルドアームズ(初代)の楽曲はそのほとんどが良曲です。
・口笛のオープニング 「荒野の果てへ 」
・ダンジョンの曲 「勇気」
・戦闘曲 「クリティカル・ヒット!」
・フィールド曲 「荒野の渡り鳥」
・隠しボスのテーマ曲 「戦鬼」
街の曲などもいいのですが、キリがないのでこれくらいに。
どの曲も特徴的なメロディで、非常に印象深いです。
ゲームの曲が好きな方は、ぜひ購入してみてください。