アレクサンダー大王―未完の世界帝国 (「知の再発見」双書)
ほとんどのページにカラーで資料が載っています。
東征の進路の地図など、なるほどという資料がカラーできれいに見れるのは、
いいです。
内容的にも面白いです。
アレキサンダー 通常版 [DVD]
何度も見る内に次第に魅力が増してくる不思議な映画でした。
見る回数が増えるほど、1回目に観賞した時には退屈(すみません)に思ったシナリオ構成や
不可解に思ったシーンの演出について、発見することがありました。
悔しいながらも、5,6回観賞した今になって最初に観た時の自分の感想は間違っていたと思えました。
何度観ても新しい発見があり、魅力のある、観る人の数だけ受け止められ方が違う多層的なメッセージを持った映画だと思います。
一番好きだ。
個人的には、ギリシア神話に基づいて描かれた人間ドラマに感動しました。
また、ガウガメラの戦いのシーンも歴史に忠実で、迫力がありました。
ヒストリエ(6) (アフタヌーンKC)
アリストテレスの弟子にして、アレクサンドロスと同時代に生きたエウメネスを主人公にした古代歴史絵巻。
ながらく、本当に長らく放置されてい増したが、無事に連載も再開、軌道に乗ったようです。「七夕の国」はいまひとつ最後が尻すぼみでしたが、なんといっても「寄生獣」で衝撃的なブレイクをした作家さんの作品だけに、待ちに待っておりました。
この巻で、主人公のエウメネスはようやくついにマケドニア軍のの王子アレクサンドロスと出会いました。前巻では未来の話として二人が出会ったあとのシーンが描かれていましたが、本編では初接触。どんな邂逅シーンになるかと期待しましたが、そこは案外さらりとスルー。二人の交わりは今後の期待という形でした。
さて。それはそれとして、今作品でのアレクサンドロス(アレキサンダーといった方がわかりやすいかな)は、蛇型の痣を顔に持つ容姿に加え、、、、すこぶる純真でいい人格と、もう一つ影の人格をもつ解離性の二重人格者として描かれています。世間一般的なアレキサンダーのイメージというと、もっと果断で、もっと理想主義者のような人格でしょうから、そこからするとかなり陰影のある人物になりそうです。岩明作品のキャラクターはみんなそうですが、主人公同様に、この人物もつかみづらい性格の持ち主となりそうです。
6巻にもなるのに、まだ人物紹介かという気がしないでもないですが、大河ドラマのようにゆっくりとゆったりと進んでいくこういうドラマ性の高い歴史漫画は今とても貴重なので変なところで打ち切りだったりにならないようにしてもらえばと思います。期待しています。
テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX III (霧の中の風景/蜂の旅人/アレクサンダー大王)
アンゲロプロス作品は難解だとの評判のあります。
私は、このボックスを購入するまで長くアンゲロプロス作品は未見のままでした。
『1936年の日々』から観ましたが、初見の感想は率直にいえば「よくわからない」でした。不思議なカット割は印象的でしたが、主人公がわかりにくく、感情移入をしにくかった(それは他の作品も同様)からかもしれません。
『旅芸人の記録』は非常に複雑な構成のうえに、ギリシャの現代史や神話の知識がないと分かりにくい部分があり、人物のアップを極力避けているようで人物の判別が難しいなど、とっつきは悪かったです。リーフレットをよく読みなおしました…
でも確かに民衆レベルでの歴史をうねるように表現していることは感じました。そのうえどことなくファンタジックな印象まであるのです。
三作品の中では『狩人』がもっとも楽しく感じられました。非常に幻想的な映画でした。
『旅芸人〜』とは逆に支配者層(中には元レジスタンスもいますが)からの現代史の回想でした。ブルジョア達が振り返りたくない過去の『古傷』について証言していきますが幻想のなかで複雑に表現していく様が印象的でした。ラスト何もなかったように『古傷』をもとに戻してしまうところは圧巻でした。
『アンゲロプロス作品は難解〜』との評判は確かにそのとおりでした。
今回三作品に触れ、『コレは確かに凄いな。』と思いましたが、理解したというには程遠いようです。
DVDボックスという形で手元に置くことが出来たことは(理解力の低い私には)幸いだったのかもしれません。(詳細なリーフレットも理解の助けとなりました)
確かに再見すると印象が変わっていくのです。
難解とうことは繰り返し見ることで解釈が広がっていくということなのかもしれません。
これからが楽しみです。
アレクサンダー戦記 第1巻 [DVD]
世界帝国を目指したアレクサンダー大王の一代記のアニメ。
キャラクターの絵柄がアメコミ調で引いている人もいると思いますが
アニメで動くとこれが無茶苦茶カッコイイ!!
(往年のタツノコキャラを彷彿とさせます)
アレクサンダーとその仲間、ライバルのペルシャ国王も皆個性的で魅力的です。
キャスティングが渋く画面を消して目を閉じて聞いているだけでもいい。
音楽もスゴイです。
そして都市や異国の風景、建物のデザインが凄まじい。
未来都市風のアレンジなのにちゃんとアテネやインドしているのは驚愕!!
呪われた子供として忌み嫌われた男アレクサンダーが
父を斬り、そして世界を目指していく間に起こる様々な相克。
愛と友情と忠誠と、その別れと苦しみの果てに彼が見たものとは!?
アニメファンタジー戦記ものとしては最高傑作だと思います。
是非この隠れた傑作をご覧になってください!!