フレンズ・イン・ラヴ
ドライヴ用に車に装備すれば、1曲目から爽快!(S・ガッドのドラム)。『ハートブレイカー』のビッグ・ヒットを含むアルバムが同年に発売され、こちらのアルバムが広まらなかったのは実にもったいない。今となっては、超有名どころのプレイヤーが演奏する本作の方が今後も聞けるクオリティを充分に保持。そして何よりも、歌い手本人が非常にのびのびと歌っているのが爽快さを拡大している。
なぜディオンヌがAOR?⇒⇒プロデュースがジェイ・グレイドンだから、選曲(Sワンダーの曲もある)や曲ごとの人選 そして音づくりと3拍子そろったプロの仕事がお見事!。
クリストファー・クロスのデビュー作がお気に入りの方であれば、きっと同じ気分に浸れると思う。もちろん、Mオマーティアンも参加。
歌い手とバック陣が ガップリ4つに組んだAORの傑作であろう。
バート・バカラック・プレゼンツ・スウィート・メロディーズ
バート・バカラック音源の集大成と言えば、98年に米国RHINOレコードから発売された3枚組The Look Of Love The Burt Bacharach Collectionが現時点でも内容・ヴォリュームとも最高位だと思う。 ただし、75曲の収録数やデータビッシリのブックレットは初心者や入門者にはチョッと重いかも知れない。(値段も高い)
そこで英国編集の本作が登場。 2枚組50曲収録で有名曲は大体押さえてある。 国内配給であり解説・歌詞・対訳も付いているらしい。(又聞きです。) 値段もまずまず。
ただし、注意点を述べると
・一部の曲で米国チャート上のヒット曲から英国でヒットもしくカヴァーされたものに差し替えられている。(日本ではDisc24は米国オリジナルよりサンディー・ショウの方が馴染みがある。 でも邦題「恋のウェイト・リフティング」は最近見かけなかったが、やはり笑える。)
・03年5月英国ではバカラックの生誕75年を記念して本!作にDisc3として12曲(全てディオンヌ・ワーウィック)を追加して限定で再発された。(やはりディオンヌ抜きでバカラックは語れないという反省からか…)
さあ!あなたなら米国盤・英国盤日本配給盤・英国限定盤のどれを選ぶ?
いずれにせよ楽曲の水準については言うまでもなく世界的なスーパーヒットや今やポップスのスタンダードとなった有名曲の多さにビックリすることだろう。 どれを取ってもオススメの1枚。 因みに英国ヒットが目当てで本作を選ぶならば英国CASTLEからTrains&Boats&Covers, The Songs Of Burt Bacharach(1枚組27曲)が発売されていることを付け加えておく。