火垂るの墓 [DVD]
この映画は、野坂昭如の少年時代の実体験をもとにした小説の映画化。彼自身の自伝的作品といってもいいかもしれない。
初の公開は、1988年アニメとして「となりのトトロ」と同時上映されましたが、子どもを中心に据えた作品は同じととはいえ、「火垂るの墓」の兄妹の境遇の切なさに、涙が出ずにおられませんでした。
その後、テレビドラマや劇場実写版が製作されましたが、一貫して戦争に対する憎しみは感じました。作品の中には描かれていませんが、彼と妹の関係は、作品の中での関係とは反対で、苦しい生活での妹の存在が疎ましく感じたことが多かったとのこと。その贖罪の思いで書かれた作品だと感じます。
コクリコ坂から (単行本コミックス)
『なかよし』で1980年1月〜8月号までの連載分ですが、その頃はまだ漫画に目覚めていなかったので、映画化をきっかけに初めて触れる機会を得ました。
できるだけ若いうちに読んでおいた方がいい漫画で、連載時にリアルタイムで読んでいたら、もっと引き込まれたかもしれません。主人公が、髪をバッサリ切るシーンがあると、小中学生の頃はそれだけでもショックでしたが、今やそのような感受性は失われてしまいました。。
前半と後半が違う感じがしました。前半は学園闘争(勃発の本当の理由に、なんだそりゃ〜と、ひっくり返りそうになりました)、後半は恋愛中心で。
読後は、胸に安堵感が広がりました。
正直なところ、映画化が楽しみになりましたが、期待しすぎないようにしようと思います。原作は原作、映画は映画と、それぞれ別作品になる覚悟です。
おジャ魔女どれみドッカーン!CDくらぶ その5「おジャ魔女キャラクターヴォーカルコレクション・6年1組篇」
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トークもあったりして充実しています。
6年2組盤と一緒に買えば楽しさ倍増か!?
丘を越えて [DVD]
面白い作品でした。菊地寛役の西田敏行の情に厚くなんとも人間くさくあたたかな存在感、細川葉子役の池脇千鶴が下町娘からモダンガールへ変身していく様子はウキウキしますし、ファッションがとても素敵です。彼女の母役の余さんも艶っぽくていい。朝鮮貴族末裔の馬海松演じる西島秀俊のファッションや佇まい、それに菊地寛が日本刀をもった暴漢に襲われたとき踵落としを決めて立ち去っていく後ろ姿が良かったです。
最後のダンスシーンはみんな笑顔で、見終わった後、清々しく元気がでました。
下町江戸情緒と昭和モダンの空気がうまく演出されていて、楽しい映画です。