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地球で最後のふたり プレミアム・エディション

ペンエーグ・ラッタナルアーン
おすすめ度:★★★★★
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存在感。
おすすめ度 ★★★☆☆

浅野忠信は多作だねえ。今作は初の海外進出作品だそうで、きっちり賞も取り、寡黙な役柄だが存在感抜群。

そして彼の存在感は作品を掻き回したり破壊したりしない。綺麗に淵にハマってゆく。

竹内力が登場するシーンと比べても明白、彼の存在感は作品からはみ出る。それはそれで物凄い魅力なのだけど。

そして何より、ヒロインのシニター・ブンヤサックに尽きる。手足が細長くて美しく、画面にいるだけで良い。個人的には妹の方がタイプだけど。

そして肝心の作品だが、絵作りがとても繊細で芸術的、観賞後に確認すると撮影にクリストファー・ドイルのクレジットが。あ〜、ウォン・カーウァイ作品の人か。空気は好きなのだけど、とりあえずこの人に撮影頼んどけばチャンチャンで収まるような気もする。



始めがヤモリのカットから始まるのがよい。
おすすめ度 ★★★★★

映画の始めのシーンがヤモリがでてくるカットで始まる。
主人公ケンジの好きな絵本にもヤモリはでてきたりするので
ヤモリの存在はこの作品において重要なのだろう。

自分がベトナムに行った時はヤモリをよくみた。
この映画はタイの映画であるが
ヤモリというとアジア全域を思い出す。

監督はタイ人の方だというが
日本人に対するイメージが
あまり現実のそれとぶれていない気がする。

冒頭にヤモリを出すことで
日本人の私たちを一気に
異国の地へ連れて行ってくれる。

本当は日本にもヤモリがいるはずなんだが・・・。



不思議なラブストーリー
おすすめ度 ★★★★☆

異常なまでに綺麗好きの物静かな死にたがり日本人男性ケンジと、散らかし放題の生活を送るタイ人女性ノイ。二人は、飛び込み自殺を図っていたケンジに注意を取られたノイの妹の交通事故をきっかけに知り合い、惹かれあうようになる。この作品は、そんな二人を中心に描かれる、タイのネットリとした空気が漂う不思議なラブストーリーです。

死にたがり屋のケンジの所に転がり込んでくるヤクザたち。銃口を突きつけられ、自らの命を捨てる絶好のチャンスが訪れたというのに、それを自ら棒に振るところをみると、彼の中には「死の美学」が存在しているようです。人の手ならば、ノイの手で…なんていう行動も、言葉の少ないケンジの愛情表現に見えてくるから不思議です。青白くてひょろ長い、弱々しく見えるケンジから振り下ろされる一発の拳の重さ。服を脱いだ時に現れる男らしい肢体。物腰の柔らかさ。刺青の大きさに負けない存在感。この数多くのギャップを演じきれるのは、やはり、浅野忠信しかいないと思います。監督が、「この役は、浅野しかいない」と言っただけあって、彼の魅力に溢れた作品です。

ノイの憂い溢れる瞳も、内側から溢れる強さと優しさを表現した演技もすばらしいし、タイの湿度を感じさせるカメラワークも申し分ありません。アジア映画に興味がある人にはお勧めの映画です。



静かな視線
おすすめ度 ★★★☆☆

主人公はタイに住む日本人。部屋はきれいに並べられた本で埋められていて、日本文化センターの図書館で働いていることからとても静かな生活を孤独に送っているという印象。そこに、ヤクザたちが現れ静かで純粋だった世界が一瞬にして汚く、騒々しい世界に変化する。主人公は刺青をしている。多くの登場人物が刺青をしている。刺青の意味は詳しく知らないが、昔、囚人につけたものであるし、最近ではファッションで恋人の名前を彫る人もいる。そこから類推すると、何かを刻み込む(そのままですが汗)という意味があるんだと思う。人間はみな過去に縛られている。映画の中には出てこなかったがおとなしい主人公にも過去があっただろう。その過去のせいだろうか、閉じこもっていた主人公が感じる静かさと孤独、ラストの笑みからこの映画は人生礼賛の映画なのかと思った。



Personal lifetime best
おすすめ度 ★★★★★

ペンエーグ・ラッタナルアーンの「6シックスティナイン9」「わすれな歌」に次ぐ日本公開3作目。前作「わすれな歌」のとても寓話的で、次から次に展開する物語の面白さと違い、本作はとても淡々と(魅惑的ともいえる)美しい映像と共にストーリーが進みます。
もちろんこの映画が人によってはジワジワと、まるで三年殺しの様に効いてきて頭から離れなくさせてしまうのは、ドイルの美しい撮影だけではなく、素晴らしいプロダクションデザイン(特にノイの家)、最高に気持ちいいファラムポーン・リディム名義、フォトステッカーマシーン演奏によるテーマ曲「GRAVITY」(04年、青山でのSOI MUSIC FESTIVALでは、フォトステッカーマシーンはかなりイメージの違う、熱い演奏でした)など魅力的な部分が多いからだと思います。

ノイがトリップして本が舞ったり(CGIの使い方がさりげない)、「わすれな歌」でおなじみのトイレへのこだわりなど笑える場面があったり、また「部屋にある死体」が再び登場したりと、監督としての技量、作家としての面白さなどもあって、浅野主演の次回作「INVISIBLE WAVES」への期待も膨らみます。

色んな解釈が可能なエンディングも含めて、タイのモワーッとした空気を思い出したい時につい通して見てしまう、(映画史的傑作とは言わないまでも)私にとっての「ライフタイムベスト」の一本なので、映画好きというよりも仲のいい友達にだけ「見ろよ」と(さりげなさを装って)言うことにしています。


納得の出来
おすすめ度 ★★★★★

非常に素晴らしい一品だと思います 。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。



地球で最後のふたり 動画

地球で最後のふたり



クリムゾン・タイド 地球で最後のふたり 村上李由紀