「妖怪人間」が主役のコミックスおすすめ度
★★★★☆
たまたま駅の売店で第一話を読んでから、単行本発売を心待ちにしておりました。惜しくも発売日をを見落としてレビューが遅れましたが未見の方も買って損の無い一冊です。
さて、テレビ放映された「妖怪人間ベム」は子供のような姿の「ベロ」の視点で話が進む物語で、ベムは精神的にも達観した、物事を解決する力のある大人の存在としての印象が強いのですが、このマンガ版はタイトル通り「ベム」が主役だったり苦悩したりする、少し若い印象の「青年ベム」のように描かれています。あわせてベラとベロも見た目の年齢が下がっていて、ベロは幼児っぽく、ベラに至っては少女っぽい姿で描かれています。(個人的好みが入りますがベラは、ちょっと若すぎておじさんには気恥ずかしい。でもこれから読む人には良いかもしれません。本家ベラは恐くて濃くて気丈と、スキが無いので)
このマンガ版の舞台は無国籍ですが、戦中戦後のヨーロッパっぽい暗い世界を三匹がさ迷います。基本は一話完結ですが、通しで第一話に出てくる悪役の軍関係者が係わってくるようです。(名前だけとか同じ部隊だったとか極秘資料とかいった、扱いです) 第一巻を読んだ範囲では巨悪と戦うような一貫した方向性はありません。
妖怪人間の願いは、何処まで行っても「人間になりたい」だけですから。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
ホント満点を付けても良い出来です。