ピンク・パンサー フィルム・コレクション [DVD]
待ちに待った作品。ドタバタ喜劇が好きな方なら本当にお勧め。ただひとつ残念なのは、「2」が入っていないこと。「X」なくしても「2」は入れて欲しかったかな。ゆえに星を1つ減らしました。まあ「暗闇でドッキリ」(これは少し他のものと雰囲気が違うと感じるかもしれません。)が入っているから良しとするべきか。
栄光への脱出~アリス武道館ライヴ
高校生だった当時、レコードからカセットにとり何度も何度もテープがのびるまで聴きました。懐かしくて懐かしくて、今聞いても、当時の気持ちに戻ります。ただ、音楽より語りが幾分音が小さく聞き取りにくいのは気のせいでしょうか?(笑)マイナス1
原子炉の蟹 (講談社文庫)
中央新聞の編集委員である曾我の元へ奇妙な一報が入る。原発の下請け会社の社長・高瀬が10日前から行方不明。やっと、捜索願いが出たと思ったらすぐに取り下げ。違和感を持った曾我は、自ら社長が出張していると言う函館へ行くが、相変わらず社長の行方は知れず。やがて、船からの投身自殺をした、として処理される。しかし、その高瀬が労働者を送っていたという原発では、原子炉に死体があった、という噂が流れ…。
第27回江戸川乱歩賞受賞作。
何と言うか…本格ミステリ、社会派ミステリ、双方の要素を上手く組み合わせた贅沢な作品、というのが素直な感想だ。
作品の中心的な謎である密室、さらに、それぞれの被害者が手に握っていたという「サルカニ合戦」の手紙と、見立て殺人。これらは完全に本格ミステリのそれだ。が、この作品の場合、それにさらに社会派ミステリとしての色彩が強く現れる。原発で働く労働者たちの様子、それを管理する会社の杜撰な人員募集体制…など、本格ミステリの要素が無くても通用しそうなもの。2000年に東海村で起きた臨海事故で、マニュアル無視、裏マニュアルなんて言うのが話題になったわけだが、それよりも20年近く前に出たこの作品で、その存在が描かれているのだから見事だ。トリックそのものは簡単なものではあるが、減点材料とは思わなかった。
一応、気になったところを挙げると、数名の視点で物語が進むため、特に序盤、そのコロコロと視点が変わる辺りでちょっと戸惑った部分。あとは、警察がちょっと無能過ぎるかな? という辺りかな…。それでも、全体的な完成度は高い作品だと思う。