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ファール・プレイ [DVD]
もうこの映画がソフト化するまでず〜っと待ってましたので今更ですが、それでも発売になるんだ!とわかってからはとてもじゃないけど待ちきれません。私がこの映画にはまったのはまだ中学生ではありましたが、当時はまさか映画を自宅で所有できるなんて夢のようなことがおこるなんて想像もできない時代でしたので、この映画を完璧にいつまでも頭の中で再生できるように貯めてたお小遣いを全てつぎ込んで毎日のように劇場に見に行ってました。そうそうお仲間のレビュアーさんが書かれているように“天国からきたチャンピオン”が併映で、ファールプレイを2回見るのに必ずこちらも1回見ないといけないのが難でしたっけ。サントラ盤を聞きながらパンフレットを何回も眺めたものです。勿論それからビデオを所有し、北米版のDVDも買いましたが思えばリージョンフリーのデッキを買ったのももとはと言えばこの映画を見たかったからではなかったか・・・。だからもう台詞も完璧に覚えてますので、日本版を待てないというのも変なのですが、やっぱり嬉しいんですね。ヒッチコックタッチのサスペンスの上にもう笑いがてんこ盛りになっていて、そこに何と言ってもキュートなゴールディー・ホーンの魅力!お仲間のレビュアーさんと一緒で私も完全に彼女に惚れておりました。ハリウッド名物変な日本人も出てきますが“コジャック・バンバン”はとってもラブリーなエピソードです。(刑事コジャックを知らない世代に、ここの字幕がどうなるかも興味ありますね)そういえばダドリー・ムーアが隠しているお人形も今の世代はわかるのでしょうか?わからなくても爆笑ですけどね。けっこうブラックな笑いをセンス良く連発してくれるのもこの映画の魅力。お仲間のレビュアーさんが書いてらっしゃるように、B・マニロウの映画主題歌がフェイドアウトをするとそれとまったく同じメロディをヒロインが口づさんでいるというこのお洒落なセンスもまた抜群!今にして思えばサタデーナイトライブの人気者たちが出ているということも勢いをつけていたのですね。(劇場で隣の外人がG・ホーンの同僚の女性が出てきただけで爆笑していた訳がずっと後になってわかりました)もうね妻にこの場面のこの台詞はここが面白いんだとか北米版で無粋な解説しないで、2人でゲラゲラ笑える日本版本当に楽しみです!しかし33年間好きでいられるコメディ映画っていうのもすごいなぁと思います。
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時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)
まず、まず、認めていただきたい。
暴力を振るうのは楽しいし、レイプするのも楽しい。
(そうでなければ、罪に問われるっていうのだから、やる人間はいない。)
率直に、暴力の快感を我らが語り部アレックスくんが上手く伝えてくれる。
そういう煌びやかな暴力と相反して、アレックスはとっても感じの良い奴だ。
知的で、ユーモアがあり、言い回しが凝っていて、魅力的な人物だ。
暴力が嫌いでも、こいつを好きになることはあるだろうし、暴力が好きなら、もっとそうなるはずだ。
リズミカルな、妙な文章で面白い奴が楽しいことをしているから、この小説には魅力がある。
でも、でも。それだけじゃあないんだ。
自由意思の問題とか、あるいは風刺とか、色んな見方があるんだろうけど
それよりも素晴らしいのは、こんなに不道徳なこの小説が、
あくまでも、少年の思春期の、青春の物語であって、
そして青春の終わりを描いているってこと。
だから、物悲しく、繊細な気分になり、共感する。
だから、感動することができる。
おすすめ。
暴力を振るうのは楽しいし、レイプするのも楽しい。
(そうでなければ、罪に問われるっていうのだから、やる人間はいない。)
率直に、暴力の快感を我らが語り部アレックスくんが上手く伝えてくれる。
そういう煌びやかな暴力と相反して、アレックスはとっても感じの良い奴だ。
知的で、ユーモアがあり、言い回しが凝っていて、魅力的な人物だ。
暴力が嫌いでも、こいつを好きになることはあるだろうし、暴力が好きなら、もっとそうなるはずだ。
リズミカルな、妙な文章で面白い奴が楽しいことをしているから、この小説には魅力がある。
でも、でも。それだけじゃあないんだ。
自由意思の問題とか、あるいは風刺とか、色んな見方があるんだろうけど
それよりも素晴らしいのは、こんなに不道徳なこの小説が、
あくまでも、少年の思春期の、青春の物語であって、
そして青春の終わりを描いているってこと。
だから、物悲しく、繊細な気分になり、共感する。
だから、感動することができる。
おすすめ。
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ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)
という突っ込みもあるだろう。
ピカイアは最初の脊索動物でもマイノリティーでもなかったし・・・
という突っ込みもあるだろう。
遺伝子解析の観点に乏しい。
という指摘もあるだろう。
が、やはりこれが名著だといえるのは
「細部にこそ神は宿る」
という信念が、豊富な図版、ウォルコット人物像の描写・歴史的考察
などなどの細かな例につぶさに現れており、バージェス頁岩を多角度から
そして事実に基づいて考えることを読者に提供することのできる恐らく唯一の書だからである。
最初にあげたように情報が遅れていたり(’93年出版だからしょうがないが)、
若干「悲運多数死」というグールド独自の進化論がうるさいきらいがあるが、
入門書としては、成功した優れた書だと思う。
ピカイアは最初の脊索動物でもマイノリティーでもなかったし・・・
という突っ込みもあるだろう。
遺伝子解析の観点に乏しい。
という指摘もあるだろう。
が、やはりこれが名著だといえるのは
「細部にこそ神は宿る」
という信念が、豊富な図版、ウォルコット人物像の描写・歴史的考察
などなどの細かな例につぶさに現れており、バージェス頁岩を多角度から
そして事実に基づいて考えることを読者に提供することのできる恐らく唯一の書だからである。
最初にあげたように情報が遅れていたり(’93年出版だからしょうがないが)、
若干「悲運多数死」というグールド独自の進化論がうるさいきらいがあるが、
入門書としては、成功した優れた書だと思う。
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ファール・プレイ [VHS]
個人的には、映画館で涙が出るくらい大爆笑したのは、後にも先にもこの映画だけかなあ。とにかくダドリー・ムーアが出てくる度に大爆笑。変な日本人観光客やら、怪しい小人やら可笑しいシーンが連発。久しぶりにレーザーディスクで観直してみると公開時の大爆笑はなかったですが、やっぱり面白い。ミステリー、サスペンス、コメディとして良く出来ているなあと感じました。当時は未見だったヒッチコックの「知りすぎていた男」も今は観ているのでパロディぶりもよく分かり楽しめた。昔も今も変わらない印象は、とにかくゴールディ・ホーンが可愛いくてキュートだってこと!!監督、脚本のコリン・ヒギンズの才気もみとめたいが、この映画を何度も観たくなるのはゴールディの魅力に負うところが大きい。彼女の笑顔、最高にチャーミングだもんなあ。黄色のアンブレラ持って!!