業務用の同名アクションゲームの移植作品です。ポリゴンを使用したいわゆるベルト
スクロールアクションの進化形で、決められたルートを順々に辿りながら、わらわらと出てくるテロリストたちをなぎ倒し、捕われた大統領令嬢を救出するゲームです。海外では映画「ダイ・ハード」のゲーム版としてリリースされていたと思います。その為主人公は俳優の
ブルース・ウィリスに(それなりに)似ています。
本作の特徴はやはり、アクションシーンのバカバカしい演出だと思います。それほど美しくない3D空間の中で、それほどカッコ良くない中年刑事が、めちゃくちゃたくさんの敵をドハデにやっつける!これに尽きると思います。ゲーム中にはさまざまなアイテムが登場します。ありがちな拳銃や鉄パイプ、体力が回復するクスリやリンゴ、果ては「普通人間相手に使わないだろ!」と突っ込みを入れたくなるロケット
ランチャーや対戦車ライフルなどなど…。テレビモニターやドラム缶なんかも使えて、投げるとドッカンドッカン爆発します。爆発するのに強力じゃないんです。だからあんまり敵の体力は減りません。
でもそれでいい、というかそれがいいんです。何も考えずに悪いヤツらをやっつける。やっつける為には手段を選ばない。そんなバカバカしさがこのゲームの醍醐味だと思います。あ、やっつけずに手錠をかけることもちゃんと出来るんですけどね。
元がアーケードゲームの為、難易度はそれなりに高めだと思います。
業務用がセガサターン互換基板の「ST−V」にて制作されているため、サターンへの移植の為のダウングレードはほぼ無いと思います。もともと3D性能がそれほど高くないハードでしたので、キャラクターのモデリングはかなり大雑把に見えますが、逆にそれが味わいがあってバカゲーテイスト満点です。特に大統領令嬢はステキです。
昨今のゲームのち密なグラフィックに少々飽きてきた方や、ストレスが溜まっている方、そして捕われた大統領令嬢に会ってみたい方はぜひ、このゲームをプレイしてみて下さい。