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稲生バロンドールおんちゃんのおすすめ動画評論

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The Chronicles of Narnia: The Magician's Nephew/the Lion, the Witch and the Wardrobe/the Horse and His Boy/Prince Caspian/the Voyage of the Dawn Treasure/The Silvair Chair/The Last Battle (7 volumes)
 名作の誉れ高い本作のことは、子供の頃から知っていましたが、読むのは初めてでした。
(フィリップ・プルマンのヒズ・ダーク・マテリアルズ3部作を読んだ後だったので、プルマンの作品に出てくる多重世界観が、すでにこのナルニア国物語に出ていることに驚きを感じました。)
 話は、とても面白くて、わくわくしながら読めます。しかも人間のさがや、その苦さが映し出されており、大人にも向いた本だと思います。
 物語としては、かなりお薦めです。
 ただ、ルイス本人の物の見方で書かれており、宗教色も強いということを念頭においておく必要を感じました。 

カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット
小学生の頃、移動図書館(バスでやってくる図書館!)で見つけて、夢中で読みました。学校の図書館でも借りたし、後にハードカバーを1冊ずつ買ってもらい(何かのイベントのたびに)、それを次世代に譲ったあとは岩波少年文庫版を再び買いそろえました。

アリーポピンズも長靴下のピッピも熊のプーさんも、愛読していましたが、ナルニア国物語が一番好きでした。

あとでわかったことですが、私が始めて読んだ頃は、実はまだ翻訳版が出てまもなかった・・。

それから何十年もずっと読み続けてきたことになります。

まず、とにかくお話がおもしろい!

わくわくします。もうすっかりストーリーを覚えてしまっていても、何度読んでもおもしろい。

7巻のそれぞれに、違う趣向がこらされていて、どれもおもしろいです。

登場人物のキャラクターがそれぞれにとても良く書けているのも素晴らしいですね。主人公の少年少女達だけではなく彼らが出会うすべての人(人じゃないことも多いですが・・)が、生き生きとしたキャラクターとして書かれています。

人間にとって大切なことは何か・・を、かなりはっきり書いているので、へたをするとお説教くさくなるところですが、そうならずにすんでいるのは、それぞれのキャラクターが自然に行動しているからではないかな・・と思います。

キリスト教色が出ていることは間違いない・・というか、作者もそのつもりで書いているのですが、「偉大なライオンアスラン」を何と考えるかは読者の自由だし、それは教義というようなものを超えてもっと普遍的なものを表現できているように思います。

異教の神・・が登場するお話もあるのですが、異教の民の中の澄んだ瞳の青年の書き方も、なかなかに興味深いです。

ためしに一度、読んでみてください。

RED/レッド [Blu-ray]
まさかこれにマジでツっこむ野暮な御仁は居られますまいな?
スピンするパトカーからB・ウィリスが物理法則を無視して降りて来る辺りで映画の目指すベクトルがハッキリして来ます。あとはもうヤリタイ放題。痛快であります。

脚本はまぁまぁ、アクションは及第点程度ですが、この顔ぶれでこんな映画を作る事、それ自体が目的であり最高のお楽しみという愉快なスパイファンタジー(ん?ということはSF?)コメディ。
あえて往年のスパイ物風味のゴージャスな精神面を押し出しているのも確信犯的で、わたしも過激で素敵なヘレンに夢中です(笑)。

タイトルでも書きましたが、加えて吹き替え声優陣の豪華さも聞きごたえ十分。いろんな意味で役者を堪能できる一本でした。

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