だいたいの量を量るのには良いと思いますが、少しの量を正確に、は期待できません。

これとは別にもう１つ、500mlの計量カップ(メモリが細かい)を買わなくてはなりませんでした。

メモリに関しては星１つ。★
ただ、本体のつくりはしっかりしてますので、星３つ★★★にしました。

宇宙物理学者 ホーキング博士により、「なぜ、宇宙は存在しているのか？」「なぜ、私たちは存在しているのか？」
「私たちはいったい何者なのか？」「宇宙を支配する究極の理論とはなにか？」について分かりやすく語られている。

博士は、５つの超弦理論を纏め上げるネットワーク的な理論「M理論」こそが宇宙を支配する究極の理論であると結論付けている。
宇宙の「始まり」と言う疑問はなぜ意味を持たないのか。「現在」とは取り得るであろう過去の総和となると言う、
「ファインマンの経路積分」についても分りやすく説明されている。

また、M理論によると10の500乗個もの異なる宇宙（それをマルチバースと呼ぶ）が存在し、余りにも都合良く出来ている様々な物理量、物理法則は、
そのマルチユニバースの中で、偶々、人間が生まれて来てそれらを観測できる宇宙だから、そうなっているだけだ、そこには何らかの意味はない、
と言う「人間原理」も今までの物理学には無い、実に面白い考え方である。

上述した様な、様々な理論から博士は宇宙の設計には「神」の存在は必要とせず物理法則（最も重要なのがM理論）さえあれば良いとも語っている。

ただ、「M理論こそが究極の理論」という結論は、宇宙物理学者でありこの本の訳者でもある佐藤勝彦氏も後書きで書かれている通り、
少々（もしかしたら相当）拙速では無いかと素人ながら思う。
そもそも超弦理論自体、現状あくまで数学上の理論であるし、宇宙に存在している物質、エネルギーの96%を占めている
ダークマターやダークエネルギーに関して殆ど分っていない。

しかし、その結論が正しいかどうかはさて置き、最先端の物理学が一つの重大な節目に辿り着いている事は間違いなく、
この本からその一端を垣間見る事が出来ることは間違いないだろう。

　イギリスの理論物理学者、スティーヴン・ホーキング若年期のドラマ。ケンブリッジ大学大学院への入学から結婚まで、筋萎縮性側索硬化症の発症初期が描かれています。ドラマのストーリー自体も感動的で、十分見る価値があるのですが、それ以上にベネディクト・カンバーバッチの演技に驚異でした。表情、歩き方、手の仕草など、とても演技とは思えませんでした。スティーヴン・ホーキングはもちろん天才ですが、演じたベネディクト・カンバーバッチの方もやっぱり天才俳優なのだと、感じました。ファンなら必見のドラマではないでしょうか。
　結婚相手のジェーン・ワイルド役リサ・ディロンは、他に代表作というと「クランフォード」のメアリー役くらいで、英国外ではおそらく無名女優ですが、知的で落ち着いた感じがあり、適役だったと思います。

映画が終わってから涙が止まらなかった。涙というより、心の奥底から嗚咽がほとばしってきたと言っていい。まさに神が作った映画である。菅野美穂もよいが、西島秀俊の崇高な演技が素晴らしい。ダマスカス映画祭ではグランプリを取ったそうだし、ロンドンやモスクワではロングラン上映とのこと。この凄さがわかる人間が一番少ないのが、わが日本だったとしたら、あまりに悲しすぎる。

立川志らく師匠いわく、この映画を高く評価しないのは日本の映画評論家にセンスがないから。全くの同感である。

ベネディクト・カンバーバッチの不自然でない演技力には目を見張るものがある。本物のホーキング博士を見ているようだった。この映画は彼の病がわかるきっかけとなった21歳の誕生日の出来事から始まっている。この話のほとんどが彼を愛し支えた両親、恋人、恩師、友人達で色どられている。彼は病気だがちっとも不幸でない。好きなことに突き進めてみんなに愛されているのだ。

魅力的なベネディクトからますますめがはなせなくなりました。