ドラマの始まりこそ、
同窓会で一人の級友が自殺を遂げるという衝撃的な幕開けですが、
それ以降は普通の内容になっていきます。
男女三人（同じ21歳）が平凡な日常の中でもそれぞれ悩みを抱えて、頑張るのですが、
最後はとうとう現実から逃げます。そして三人揃って海の家でバイトします。
そのバイト先でお世話になった人から「まだ21歳」という格言を得て、
またそれぞれの日常へと戻って、新しい生き方を模索するという感じです。
正直、スケールは小さいですね。しょぼいと言えるかもしれません。
ドラマとしては珍しいくらい「奇跡なんか起きない」という事を見せつけられます。

当時は自分も20くらいと若かったのでこのドラマ見て色々考えましたが、
今では30も過ぎ、このドラマの要となる解決思考の一つ「もう、ではなく、まだ21」
という年齢からかけ離れてしまうと、いささか安っぽく見えるようにはなりました。
でもまあ、個人的に思い出深いドラマの一つであることは事実です。

それに、麻生恵子（国仲涼子）のセリフの一つは、今でもよく思います。
「…でもね、時々ぜんぶぶっ壊したくなるの。ぜんぶ殺したくなる。」
こういう事を考えるのは30過ぎても変わりませんね。
どうしようもない負の情念とか敗北感とか、そういう感情と向き合うドラマです。

ん十年前にあこがれた「カリフォルニア」が蘇りました。今でもカリフォルニアは大好きな所です。きっとこの曲がトラウマとなって残っているのでしょう。音は昔の録音を無理やり加工したような音造りがされておりますが、雰囲気は出てます。１曲目（California dream）だけで元が取れるお薦めCDです。勿論他の曲も良いですョ。

　3人の主人公がそれぞれの立場でそれぞれの人生に悩み、苦しみ、そしてそれぞれの答えを出していく。｢自分を必要としてくれている人達がいる。だから自分もその人達を必要とする｣　それは決して甘えではなく生きていく上で大きな愛でありやすらぎである。そんなことを教えてくれる作品です。
　どんなことでもいい。小さな一歩を踏み出そうとしている方、または踏み出す勇気を求めている方。ぜひ読んで見てください。

「夢のカリフォルニア」のリリース40周年を記念して製作されたTVドキュメンタリーに、エクストラ・ソング5曲や、未公開のインタビュー映像などを盛り込んだDVDです（本年4月21日発売）。しかも、モンタレー・ポップ・フェスティバルでの歴史的パフォーマンスなど、貴重な映像が多数収録されていています。彼らの活躍をリアルタイムでは知らないぼくは、これまでにもいくつか、彼らの映像が収録されているDVDなどを集めてはいました。でも、これは決定打になりました。
改めてその映像やインタビューに接し、彼らの歌う姿を見ていると、時代に抜きん出た力を持つ本当に良いグループだったし、シーン（ヒッピームーヴメント華やかな頃）に現れたタイミングや、男女二人ずつというメンバーの構成の妙、その後のメンバーの命運なども考えると、1965~1967の実質わずか2年半ほどの彼らの活動期間がまさに奇跡のように思えてきます。
それにしても、なんと美しい曲、ユニークなアンサンブルだったことか！

といっても、リアルタイムではありません。
ウォン・カーウァイの『恋する惑星』で知りました。

という後追いの自分も、40になりました。時が経つのは早い……。