赤江瀑名作選 (学研M文庫―幻妖の匣)
待望久しかった、わしの大好きな作家・赤江瀑さんの傑作を集めた文庫本。
700ページを超える「弁当箱サイズ」(編者の東さんがそう言うてます・笑)で、この価格。「単行本3冊分を1冊に!」というのが裏表紙カバーに書かれた売り文句である。それに嘘はない充実ぶり。幻の長編、長編エッセイに、傑作短編が11も入っている。加えて豪華おまけ、赤江さんのインタビュー付き。
例えば「花曝れ首」
嵯峨野の奥「化野(あだしの)」で展開する妖しい物語。
京都言葉の秋童と、江戸弁の春之助、共に亡霊である二人の華麗で残酷な罵りあいの、甘美なこと。
そしてクライマックス、主人公(というか、狂言回し)の篠子に告げる、秋童の咽鳴り声。
『地獄が、怖うおすのんか?修羅が、そんなに恐ろしおすか?好いた男と見る修羅や、おちる地獄や。おちとみやす』
ああ、久しぶりに読んだけど、痺れる台詞やなあ・・・
こんなん、わしも書きたいなあ・・・
700ページを超える「弁当箱サイズ」(編者の東さんがそう言うてます・笑)で、この価格。「単行本3冊分を1冊に!」というのが裏表紙カバーに書かれた売り文句である。それに嘘はない充実ぶり。幻の長編、長編エッセイに、傑作短編が11も入っている。加えて豪華おまけ、赤江さんのインタビュー付き。
例えば「花曝れ首」
嵯峨野の奥「化野(あだしの)」で展開する妖しい物語。
京都言葉の秋童と、江戸弁の春之助、共に亡霊である二人の華麗で残酷な罵りあいの、甘美なこと。
そしてクライマックス、主人公(というか、狂言回し)の篠子に告げる、秋童の咽鳴り声。
『地獄が、怖うおすのんか?修羅が、そんなに恐ろしおすか?好いた男と見る修羅や、おちる地獄や。おちとみやす』
ああ、久しぶりに読んだけど、痺れる台詞やなあ・・・
こんなん、わしも書きたいなあ・・・
美しい頃のシミケンを満喫できます。当時シミケンファンだった私は、本当に大満足でした。お話は、古尾谷さん中心で進んでいきます。
赤江さんの原作も素敵で大好きですが、映画は映像もすばらしく京都もとても美しいので大好きです。
赤江さんの原作も素敵で大好きですが、映画は映像もすばらしく京都もとても美しいので大好きです。