氷のゆりかご 知床 立松和平が行く流氷と森の小宇宙 [DVD]
2月にテレビで放送していた番組のDVD版。7月に世界自然遺産に
登録されたニュースがあって改めて見直してみましたが、知床の自然
のすごさに改めて驚きました。でもおそらく知床に行ってもこんな光
景は絶対みれないんだろうな、と思います。解説には1年半以上かけて
撮影されたと書いてありますが、確かに時間をかけた厚みが感じられ
ます。
世界遺産登録のニュースの中で、さまざまな知床の映像が流れました
が、ここまで執拗に?野生動物を捉えた映像はありませんでした。立
松和平さんという案内役は、好き嫌いがあるかもしれませんが、あま
り前面に押し出されることなく、うまく言葉を添えているという感じ
です。海外の自然系ドキュメンタリー(ディスカバリーチャンネルや
BBCのネイチャーワールド)がお好きな方は、お好きなタイプなの
ではないでしょうか?
登録されたニュースがあって改めて見直してみましたが、知床の自然
のすごさに改めて驚きました。でもおそらく知床に行ってもこんな光
景は絶対みれないんだろうな、と思います。解説には1年半以上かけて
撮影されたと書いてありますが、確かに時間をかけた厚みが感じられ
ます。
世界遺産登録のニュースの中で、さまざまな知床の映像が流れました
が、ここまで執拗に?野生動物を捉えた映像はありませんでした。立
松和平さんという案内役は、好き嫌いがあるかもしれませんが、あま
り前面に押し出されることなく、うまく言葉を添えているという感じ
です。海外の自然系ドキュメンタリー(ディスカバリーチャンネルや
BBCのネイチャーワールド)がお好きな方は、お好きなタイプなの
ではないでしょうか?
道元禅師〈上〉 (新潮文庫)
道元禅師の生まれから渡宋、帰国、永平寺建立へ
現代社会の「複雑さにまどわされている人々」に
ただただ坐りなさい・との行動=こころ
上・中・下三巻の雄大な世界を立松和平は
正法眼蔵ほか読み込んできれいに描いてます。
付き人「右門でございます」の語りが飽きさせない
現代社会の「複雑さにまどわされている人々」に
ただただ坐りなさい・との行動=こころ
上・中・下三巻の雄大な世界を立松和平は
正法眼蔵ほか読み込んできれいに描いてます。
付き人「右門でございます」の語りが飽きさせない
二度とない人生だから
世間的には「青葉城恋唄」が名刺代わりである《宗さん》の、歌い手としての重要な軸のひとつとなっているのが、シャンソンだ(毎年末には、仙台のホテルにおけるシャンソン中心のディナーショーが、恒例となっていたりするようだ)。このアルバムでは、《宗さん》の“心の師”のような存在であるジョルジュ・ムスタキのナンバーを7曲(訳詞者の内訳は、1と7=ヒロコ・ムトー、2と4~6=高野圭吾、そして3=《宗さん》自身。4は「時は過ぎてゆく」としても知られている、あの曲)、それに続けて、立松和平氏が作詞した9などのオリジナルを3曲(そして最後に、ラストのタイトル曲-坂村真民氏の胸を打つ有名な詩に、《宗さん》が曲をつけたもの-の、ストリングスによるインストが…)、という構成。ただし全曲、がっしりとした、しかし余裕のある大人な音(?)で作り込まれているため、違和感なく最後まで聴き通すことができる(特に、70年代によく聴いたような感じの、ドスドスと鳴っているのにうるさくないドラムスの音-4と7-が、とてもよかった)。もちろん《宗さん》のヴォーカルも若々しくかつ味わい深く、文句なしの名盤だと思う。それだけに、もうちょっと入手しやすい状態であってほしいのだが……。
なお、ジャケ写はステージ上でのショットで、なかなかいい感じであります。
なお、ジャケ写はステージ上でのショットで、なかなかいい感じであります。
立松和平とゆく 奥の細道 心の旅 [DVD]
このDVDを観てから、実際に松島へ旅行に行きました。日本三景として有名な松島ですが、DVDの中で作家の立松和平さんが旅しながら現地で解説していた「芭蕉の思い」を知ると、旅の趣きは数段深まるように感じました。また芭蕉が訪れた瑞巌寺をはじめ、多くの文化遺産の施設内では写真撮影が禁止されています。このDVDには、そうした美しい映像が多数おさめられており、「映像」の記録としても秀逸だと感じました。俳聖・松尾芭蕉に詳しい人でも、奥の細道の初心者でも楽しめる作品だと思います。
こどものためのサティ
高橋アキさんが弾くサティのこどものための音楽に、サティ自身が付した詩を秋山邦晴さんが訳出し、立松和平さんが翻案し朗読したものを合わせる、という構成。良い企画だと思います。
高橋アキさんのサティは定評のあるところですが、ここに収められているサティの基準からしてもシンプルな曲たちではスッキリとしたピアニズムが冴え、まさに独壇場に思われます。
立松さんの語りは、てっきり曲間に挟まれているのだとばかり思っていましたが、実際は演奏にかぶっていました。正確に言うと、曲だけの部分、語りだけの部分、語りが曲にかぶっている部分に分かれます。バランス的にかぶっている部分がちょっと多過ぎるかな、と感じるのは、実は立松さんの語りに対する違和感が消えない、という理由なのかもしれません。
サティの音楽に合わせるのに「朴訥とした語り」は良いと思いますが、立松さんの北関東アクセント丸出しの語りは逆にある意味「強烈」で、個人的にはサティの洗練された音楽に合っているとも思えず、最後まで馴染めませんでした。
「朴訥とした語り」といえば、まず市原悦子、常田富士男という日本昔ばなしのコンビが思い出されます。彼ら、あるいは岸田今日子さんのような方であったら、この企画により合っていたんじゃないかなあ、と思ってしまったのでマイナス★ひとつ。
あと、「スポーツと気晴らし」の楽譜に1曲ごとに1枚挿入されていたというシャルル・マルタンの版画、あるいは、あとで日本でいくつかの曲に付けられたイラストなどもジャケットで見ることが出来れば、より「(いくつになっても)こどものための」楽しめるものになったんじゃないかと思うので、そこもマイナス★ひとつ。
高橋アキさんのサティは定評のあるところですが、ここに収められているサティの基準からしてもシンプルな曲たちではスッキリとしたピアニズムが冴え、まさに独壇場に思われます。
立松さんの語りは、てっきり曲間に挟まれているのだとばかり思っていましたが、実際は演奏にかぶっていました。正確に言うと、曲だけの部分、語りだけの部分、語りが曲にかぶっている部分に分かれます。バランス的にかぶっている部分がちょっと多過ぎるかな、と感じるのは、実は立松さんの語りに対する違和感が消えない、という理由なのかもしれません。
サティの音楽に合わせるのに「朴訥とした語り」は良いと思いますが、立松さんの北関東アクセント丸出しの語りは逆にある意味「強烈」で、個人的にはサティの洗練された音楽に合っているとも思えず、最後まで馴染めませんでした。
「朴訥とした語り」といえば、まず市原悦子、常田富士男という日本昔ばなしのコンビが思い出されます。彼ら、あるいは岸田今日子さんのような方であったら、この企画により合っていたんじゃないかなあ、と思ってしまったのでマイナス★ひとつ。
あと、「スポーツと気晴らし」の楽譜に1曲ごとに1枚挿入されていたというシャルル・マルタンの版画、あるいは、あとで日本でいくつかの曲に付けられたイラストなどもジャケットで見ることが出来れば、より「(いくつになっても)こどものための」楽しめるものになったんじゃないかと思うので、そこもマイナス★ひとつ。