あん時の川本真琴。こんなかわいい歌手はそうはいないで〜。この時期で同じソニーミュージックで比較するならアイドルの鈴木あみ、かわいさの川本真琴と言ったところかな。

川本ファンはまず間違いなく持っていると思うので、それ以外の人向けのレビューです。97年発売の写真集で、1stアルバム「川本真琴」を発売した年に行ったライブでの写真やそのオフショットなどを中心とした構成です。1stアルバム「川本真琴」のジャケ写を「かわいいっ！」って思える人なら、絶対に買って損はしないでしょう。「あの頃」の川本さんの写真ばかりですから。ただ、写真集としてはサイズが少々特殊なもので、僕の写真集コレクターの友人にはその辺が不評でした（笑）。

この作品を手にしてDVDを再生する前に、逸る気持ちを抑えてまずは2枚組のCDを聴いて欲しい。

ここに収録されて居る17編の新曲（あえてそう呼ばせて貰う）は、他で語り尽くされている居る大胆なアレンジの数々は然る事ながら、
アルバム全体において曲順やメッセージを統一したコンセプトの基で編成している「トータルコンセプトアルバム」と言って良いだろう。
ボックス内の2枚組みCDのジャケットが、1stアルバム「川本真琴」を意識したポスター型のデザインと成って居る事からも分かるように、
世紀末を駆け抜けた彼女が、21世紀の始まりに再び世に叩きつけたデビューアルバムなのだ。

この中でも、introduction 〜 キャラメル 〜 ギミーシェルター 〜 早退 〜 STONEにかけては、曲一つ一つが作られた時期が異なるにも
関わらず、各曲の歌詞が互いをフォローし合うと言う、ロック・オペラ的な意味合いも成している。

このように、所謂「川本真琴時代」の集大成であるこの作品は、川本真琴 「真」 のベストアルバムと言っても差支えないだろう。

DVDについては、これからの時代に形に残る記録媒体として残してくれた事に、我々は感謝するべきだと思う。
記憶だけで終わらせてはな成らないこの「記録」を後世に伝えてゆく為にも、必要不可欠な事なのだ。

最後に、ヴェルヴット・アンダーグラウンドのカバー「I'm waiting for the man」について。映像化には至らなかった事は誠に残念ではあるが、
この曲を演奏した事実だけでも嬉しいサプライズであった。ましてやアンコールの１発目に持って来る姿勢は、彼女の音楽に対する真摯な姿勢を現すものだ。

懐かしさにこの作品を手にした方も、コレクションの一つとして購入される方も、これからも常に「マイペース」で歩き続ける、川本真琴を応援し続けて欲しい。
彼女の音楽を追い求めるツアーに最終公演日など存在し無いのだ。

書店にまだ普通に販売していた時代に購入しました。
その後、川本真琴のコピーバンドを結成する事になったので、メンバーに配布するのにバンドスコアは大変助かりました。非常に楽しく活動する事ができました。

難点を挙げるとすると、私のパートはベースなのですが、フレーズが違ったり、繰り返しで省略されている事が度々あり、特に4曲目のDNAは原曲のベースラインとかなり違うように思えたので、結局耳コピする事になった点でしょうか。

でも、この本のお陰で皆でコピーするのが楽になったのは本当なのと、ぜひ多くの方に川本真琴を演奏してみてもらいたいので、取り敢えず★４つにさせていただきます。

結論から言って、良いです。このシングル集。「愛の才能」からギターを持ったアイドル的な存在としてデビューしてから、周囲の期待とそれに答えられないアーティストの自分…初回盤のライナーのディレクターズノートにはその過程が詳しく。単純に「桜」のシングルバージョンはキラキラした春の日の感じが出ていて素晴らしい!てな聴き方ももちろんアリだけど、色々なストーリーを知れた。 そして何より「ブロッサム」。なかなかレアな存在だったシングルで、そのカップリングがまたかっこいい。そう川本真琴はカップリングがどれも単純に凄い。人気曲多数。シングルを集めていた方には残念かもしれないけど、究極のシングル集だと思う。フォトも可愛いです。