お正月の音楽とばかり認識していましたが、全く違いました。シルクロードを経て日本で開花した独自の音楽なのですね。音楽と舞で優雅な気分になれます。資料映像の充実。

ドアを開けた時にしか見えないものですが、あるとないとでは大違い！！
ドアストライカーのビスの部分が見えなくなり高級感が出ます。

　最初は、史実に基づきながらも創作仕立てにし、遣唐
使の生態や遣唐使船の実態を広く周知することが著者
の目的なのかなと思いました。でも主人公の船が漂流し
た後の、文字通り数奇な出来事と周囲の有為転変には、
それを超えた文学的妙味がありました。その限りでは、
「読者は、後ろへゆくとページを繰るのを止められなくな
るはず」（『読売新聞』2012.12.10三浦祐之書評）という
評言は、的を得ていたと思います。
　そもそも、こんな素材が小説になってしまうことに驚き
ました。そんな時代になったのですね。

ドアを開けた時にしか見えないものですが、あるとないとでは大違い！！
ドアストライカーのビスの部分が見えなくなり高級感が出ます。

日本側と中国側の背景、関連した人物、輸出入品、日本への影響などをコンパクトに紹介。
遣唐使についてのベストな入門書、といっていいだろう。
当時の日本が、いかに貪欲に、唐からその知識を吸収しようとしていかがわかる。
概要だけでなく、聖徳太子の著作の真偽について、独自の見解を述べていたり、
鑑真が、戒壇をもっと広めたかったが、日本がそれを望まなかったとの解釈をするなど、
個別のテーマについては、興味深い見解を披露している。