魔術っ子!海堂くん!! (アスペクトコミックス)
コミックビームに連載されていた同名作品の単行本。孤高の漫画家・すがわらくにゆき氏の初単行本です。一見ほんわかな内容のように見せかけて、実はかなり妙な具合に毒が混じっている独特の雰囲気は、一度読んだらとにかくハマってしまいます。作品中のテンションの上がり下がり具合が、もう大変。
それはそうと、もう絶版なんですかね? コレ。確か未収録作品があったと思うので、リニューアル完全版の単行本化を激しく希望します。
それはそうと、もう絶版なんですかね? コレ。確か未収録作品があったと思うので、リニューアル完全版の単行本化を激しく希望します。
快速!FREE NOTE Book!! (2) (Gum comics)
月産4ページ、「カットやミニまんがをいっぱい描いてマイナーメジャーな漫画家」を目指す(?)、すがわらくにゆきの(おそらく)4冊目の単行本(Amazon.co.jpでは何故か『おれさま! ギニャーズ!!』が出て来ない)。『魔術っ子! 海堂くん!!』の単行本未収録12話を含む。
絵は一見するとテキトーなのだが、実際は非常に上手い、手慣れている。何を描いてもしっかり描ける。『ギニャーズ』に収録されている扉絵の女の子(男の子もいるが)も毎回可愛かったし、甥っ子のために描いたポケモンの絵もあまりに上手くてクラクラするくらい。
それが、どういうわけか「ボエ~」や「むほっ」としか言わないようなキャラクター(美女吾郎みたいな)を主人公とした作品をメインに描いている。しかし、すがわらくにゆきがすがわらくにゆきたる所以は「そらタマ」や「漫画家夕焼け物語」のように突発的に発揮される叙情が併存しているところにある。
「そらタマ」は、最初はいつもの調子で始まったかと見せかけて、最終話の「いいよ どっちでも」というセリフへ至る展開は人によっては後味の悪さを感じるかもしれないが、藤子・F・不二雄の(ある意味)正統的な末裔である作者の本領発揮と言ったところか。
唯一の不満は、月産4ページのためになかなか単行本化されないところ。
絵は一見するとテキトーなのだが、実際は非常に上手い、手慣れている。何を描いてもしっかり描ける。『ギニャーズ』に収録されている扉絵の女の子(男の子もいるが)も毎回可愛かったし、甥っ子のために描いたポケモンの絵もあまりに上手くてクラクラするくらい。
それが、どういうわけか「ボエ~」や「むほっ」としか言わないようなキャラクター(美女吾郎みたいな)を主人公とした作品をメインに描いている。しかし、すがわらくにゆきがすがわらくにゆきたる所以は「そらタマ」や「漫画家夕焼け物語」のように突発的に発揮される叙情が併存しているところにある。
「そらタマ」は、最初はいつもの調子で始まったかと見せかけて、最終話の「いいよ どっちでも」というセリフへ至る展開は人によっては後味の悪さを感じるかもしれないが、藤子・F・不二雄の(ある意味)正統的な末裔である作者の本領発揮と言ったところか。
唯一の不満は、月産4ページのためになかなか単行本化されないところ。