世界ヘビー級王者としての「モハメド・アリ」は、誰もがよくしっていると思います。
この映画は、モハメド・アリの”人間”としての深さを描いています。
オープニングが見事です。タイトル・バックにサム・クックのコンサートと歌で映し出され、それがアリのトレーニング・シーンと重なり練習中のアリの頭をよぎる心象風景が描かれてゆきます。それは、アリが味わった子供の頃の黒人差別、トレーニング中の白人警察官の職務質問、マルコムＸ、白いキリストを描いて暮す父など。
　それによって、観客は、アリがチャンピオンになった時代、アメリカ社会が黒人差別社会であったことを思い出すのです。アリのモチベーションやプリンシプルが想像でき、アリを理解することが可能になります。監督マイケルマンはとても印象的な導入部を作り出しました。
そこから、一転ソニー・リストンとのタイトルマッチに入ります。検量室でアリの専売特許の「暴言」「法螺」が炸裂し、控え室にはマルコムＸの姿が・・・。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」アリのリングの再現も見事。特徴的なフットワークやスエーバックなどウイル・スミスはどうやって身につけたのでしょうかね。
　迫力あるリングに加えて、ブラックムスリムとして、黒人の地位向上のため、オピニオンリーダーとして闘った「チャンピオン」の姿を描いた見事な作品です。

ちょっと安っぽくまとめた感がありますが面白いです。
男の生き様が見れます。
使用されている音楽もかっこいいです。
しかし、このじいさん考えているようで
短絡的な行動が多すぎます。敵を多く作るタイプです。

最後に字幕しかないのが納得できないです。
こういう良作品こそ吹き替えをつけて欲しかったです。