アニメ「スカイガールズ」オリジナルサウンドトラック
コナミの武装神姫、TVアニメーション ストライクウィッチーズ オリジナルサウンドトラックやストライクウィッチーズ2 オリジナル・サウンドトラックに繋がる可動フィギュア(ドール)の商品化を前提にした少女による、いわゆる等身大メカ娘シリーズの第一作。
よもやこの系統の作品に戦争のリアリティは求めてはいないと思いますが、キャラクター達の日常描写が丁寧に描かれていて、これらの場面に掛かる音楽が印象的だったので、発売当時(2007)購入しました。
他の方も書いていますが、本作品のパイロット版ともいうべきOVA版の曲はテレビシリーズでも使われていますが、OVA版のサントラは通信販売のみで、一般店頭では入手出来ません。
【追記】
その後、スカイガールズ~OVAオープニングテーマ「Baby's Tears/小坂りゆ」&OVAオリジナルサウンドトラック として、OVA版の楽曲が一般販売され、同時にコナミスタイルの限定販売は終了しました。但し、OVA版のDVDは2013年12月末現在も「限定解除」されず、Amazonさんでは販売されずにいます。
トールジャケットは私は保存には不便でもジャケットのキャラクター重視の絵柄の構図を活かすことを優先したのだと考えています。
多少語弊のある表現ですが、基本は大きな男の子向け作品なのでしょうけれど、【Disk 2】の『2.Fall in Love』、『3.Admirable Girls』には多少男性視点で理想化されてはいますが、前者には10代の少女の甘酸っぱい思い、とちょっと恥ずかしい照れ具合が、後者には健気さの中の強さが各々に溢れている、本作品を代表する曲だと思います。
イージーリスニング曲として捉えるならば、傑作とまではいきませんが、男女問わず鑑賞に耐えるサウンドトラック・アルバムだと感じました。
よもやこの系統の作品に戦争のリアリティは求めてはいないと思いますが、キャラクター達の日常描写が丁寧に描かれていて、これらの場面に掛かる音楽が印象的だったので、発売当時(2007)購入しました。
他の方も書いていますが、本作品のパイロット版ともいうべきOVA版の曲はテレビシリーズでも使われていますが、OVA版のサントラは通信販売のみで、一般店頭では入手出来ません。
【追記】
その後、スカイガールズ~OVAオープニングテーマ「Baby's Tears/小坂りゆ」&OVAオリジナルサウンドトラック として、OVA版の楽曲が一般販売され、同時にコナミスタイルの限定販売は終了しました。但し、OVA版のDVDは2013年12月末現在も「限定解除」されず、Amazonさんでは販売されずにいます。
トールジャケットは私は保存には不便でもジャケットのキャラクター重視の絵柄の構図を活かすことを優先したのだと考えています。
多少語弊のある表現ですが、基本は大きな男の子向け作品なのでしょうけれど、【Disk 2】の『2.Fall in Love』、『3.Admirable Girls』には多少男性視点で理想化されてはいますが、前者には10代の少女の甘酸っぱい思い、とちょっと恥ずかしい照れ具合が、後者には健気さの中の強さが各々に溢れている、本作品を代表する曲だと思います。
イージーリスニング曲として捉えるならば、傑作とまではいきませんが、男女問わず鑑賞に耐えるサウンドトラック・アルバムだと感じました。
スカイガールズ Vol.1 [DVD]
美少女とメカものというと毛嫌いする人もいると思いますが、能天気なキャラ優先のアニメとは違い、しっかりとした背景の設定や充実した脚本の出来など、じっくり鑑賞するに足る作品です。
舞台背景やなぜ女の子がメカに乗るかという設定は、やや無理やりな気もしなくはないのですが、(それで星1つ減)アニメの背景設定としては一通り説明されているし、見始めると自然と物語に引き込まれてゆくパワーがあります。
世界が大量殺戮兵器で滅んで、主人公が海底に沈んだ都市の中を泳ぐ場面・・・・どこか「未来少年コナン」をリスペクトした場面のようにも見えます。他にもヒロイン音羽とおじいさんの別れのシーンはコナンがハイハーバーからインダストリアに向かう際にラナが見送る場面に。別れの丁寧な描写や、音羽が木刀を大切にする細かな描写に先達に負けまいとするスタッフの意気込みを感じます。
また島田フミカネさんの描くキャラに「萌え」る人はいると思いますが、この作品は「萌え」アニメには留まっていません。線のシンプルな島田キャラゆえに動くキャラクターの素晴らしさが際立ちます。今後のDVDも注目していきたいと思います。
舞台背景やなぜ女の子がメカに乗るかという設定は、やや無理やりな気もしなくはないのですが、(それで星1つ減)アニメの背景設定としては一通り説明されているし、見始めると自然と物語に引き込まれてゆくパワーがあります。
世界が大量殺戮兵器で滅んで、主人公が海底に沈んだ都市の中を泳ぐ場面・・・・どこか「未来少年コナン」をリスペクトした場面のようにも見えます。他にもヒロイン音羽とおじいさんの別れのシーンはコナンがハイハーバーからインダストリアに向かう際にラナが見送る場面に。別れの丁寧な描写や、音羽が木刀を大切にする細かな描写に先達に負けまいとするスタッフの意気込みを感じます。
また島田フミカネさんの描くキャラに「萌え」る人はいると思いますが、この作品は「萌え」アニメには留まっていません。線のシンプルな島田キャラゆえに動くキャラクターの素晴らしさが際立ちます。今後のDVDも注目していきたいと思います。
スカイガールズ Artworks (KONAMI OFFICIAL BOOKS)
TVシリーズ放映以前に作られたOVA(コナミ通販専売)と同時に発売されたアートワークスです。
そのため、TVシリーズで登場したキャラクターについては未収録です。
島田フミカネ先生(女性キャラ担当)、黒星紅白先生(男性キャラ担当)の設定画、ボツ案やラフなどが殆ど収録されています。
フミカネ先生によるソニックダイバーのイメージデザインがラフから載っているため、「少女が飛行外骨格に乗る」という原案からどのように作られていったかがわかりやすいです。同時に制作されていたフィギュアの監修もされていたようで、指示なども見ることができます。
ノベル版の一部とOVAの途中までのアニメブックは余計かもしれませんが、入手できない場合は世界観を拡げるには良いでしょう。
そのため、TVシリーズで登場したキャラクターについては未収録です。
島田フミカネ先生(女性キャラ担当)、黒星紅白先生(男性キャラ担当)の設定画、ボツ案やラフなどが殆ど収録されています。
フミカネ先生によるソニックダイバーのイメージデザインがラフから載っているため、「少女が飛行外骨格に乗る」という原案からどのように作られていったかがわかりやすいです。同時に制作されていたフィギュアの監修もされていたようで、指示なども見ることができます。
ノベル版の一部とOVAの途中までのアニメブックは余計かもしれませんが、入手できない場合は世界観を拡げるには良いでしょう。
Virgin's high!/kicks!(初回限定盤)(DVD付)
『Virgin's high!』はノリが良くアップテンポ、ロックテイストな明るい楽曲。ライブではすごい盛り上がりそうな曲です!
一方『kicks!』は『Virgin's high!』とは正反対で、MELLさんにピッタリのちょっとダークでカッコイイ、I'veお得意の打ち込み系の楽曲。どちらかと言えばじぶんはこっちのほうが好き♪
「高瀬サウンド炸裂!!」って感じでした!!やはり「MELL×高瀬さん」の曲は良すぎです!
デビューしたI'veの歌姫の曲で、ひさしぶりにI've本来の『中毒(ハマ)れる曲』を聴いたような気がしました。ここ最近のI'veの歌姫のメジャー曲は「な〜んか物足りないなぁ」と思っているのですが、デビュー後もMELLさんに提供される楽曲だけは『I'veらしさ』を維持しているかなと思います。
2曲ともすごいイイ曲なので、I'veを知らない方にもぜひ聴いてほしい1枚です。
【収録曲】
1.Virgin's high!
作詞/MELL 作曲・編曲/井内 舞子(I've)
2.kicks!
作詞/MELL 作曲・編曲/高瀬 一矢(I've)
3.Virgin's high!(Instrumental)
4.kicks!(Instrumental)
以上、全4曲収録。
一方『kicks!』は『Virgin's high!』とは正反対で、MELLさんにピッタリのちょっとダークでカッコイイ、I'veお得意の打ち込み系の楽曲。どちらかと言えばじぶんはこっちのほうが好き♪
「高瀬サウンド炸裂!!」って感じでした!!やはり「MELL×高瀬さん」の曲は良すぎです!
デビューしたI'veの歌姫の曲で、ひさしぶりにI've本来の『中毒(ハマ)れる曲』を聴いたような気がしました。ここ最近のI'veの歌姫のメジャー曲は「な〜んか物足りないなぁ」と思っているのですが、デビュー後もMELLさんに提供される楽曲だけは『I'veらしさ』を維持しているかなと思います。
2曲ともすごいイイ曲なので、I'veを知らない方にもぜひ聴いてほしい1枚です。
【収録曲】
1.Virgin's high!
作詞/MELL 作曲・編曲/井内 舞子(I've)
2.kicks!
作詞/MELL 作曲・編曲/高瀬 一矢(I've)
3.Virgin's high!(Instrumental)
4.kicks!(Instrumental)
以上、全4曲収録。
コナミノベルス「スカイガールズ 星空血戦編」 (KONAMI NOVELS 22)
本作は、スカイガールズ 碧空来同編 の続刊になります。
今作の巻頭カラーの最終頁(4頁)にて、前作「碧空来同編」では文字情報だけだったソニックダイバー隊1期生3名のうち以下の2名のイラストが描き下ろされました。
・水崎 香南(みずさき かなん)
・番匠 真里亜(ばんしょう まりあ)
一樹 楓(いちのき かえで)は前作で事故により既に退場しているとはいえ、ビジュアルとしてのイラストが描かれなかったのは残念です。
前作品では第1期生たちのテストパイロットとしての日々と、音羽、可憐、瑛花達の2期生をスカウトするまでの彼女らの生活と経緯が語られました。
今作では、楓に続き遂に真理亜も墜落事故により負傷し、その精神的な痛手で水崎 香南が退役してしまいます。
1期生は遂に「番匠 真里亜」ただ一人になってしまいました。
番匠 本人も事故により入院中であり、「緋月 玲」副官により試験部隊から外され、開発本部に異動となってしまいます。
作者の憮木(ぶぎ)氏は、シリアスな登場人物である第1期生たちを、基本的に能天気な音羽たち2期生と一緒にさせないように、このような展開にしたと想像しますが、此処は敢えて彼女らが互いに交流し合うドラマを描いて欲しかったところです。
黒星(★)1個を減じたのは以上の理由です。
さて、前作スカイガールズ 碧空来同編のレビューでも少し書きましたが、今作の真のヒロインは「番匠 真里亜」に間違いないとおもいます。
負傷で真理亜が入院したことで、冬后 蒼哉(とうごう そうや) が彼女に飛べなくなった過去を語り、前作で盆栽の趣味を真理亜に語る場面がありました。
今作では真理亜が開発本部への移送時から戦死の間際まで、冬后にその盆栽の1鉢を届けることを気に掛けていたこと、それが彼女の冬后への「不器用な感情表現」であったにも関わらず、その感情は読者以外には誰にも悟られることはありません。
ただ、真理亜の死に様が冬后の最後の戦い方と同じであったことに最後に冬后自身が漸く気付く(108頁)当たりが心憎い演出に思えました。
感情描写に記述を割きましたか、戦闘描写も冴えがあります。
真理亜の最後の戦いの場面(100頁)にて、真理亜が、
・「香南」なら、もっと巧みにかわせた・・・
・「楓」なら、もっと速く飛べた・・・
という地の文のとの対比での真理亜の回答
「おれは・・・狙い優先に決まってんだろ!」
は、過去の三人三様の性格や戦い方の違いの描き分けが出来ていないと機能しないのですが、ここまで「前作」から続けて読んできた読者の方なら、納得の表現だと感じるはずです。
総じて評価すれば、前作スカイガールズ 碧空来同編を読まないと理解不能な、完全に連続性を前提にした内容と、1期生と音羽たち2期生を交流させす、物語も二部構成にして隔離してしまった判断に減点はありますが、ともすれば、初代機動戦士ガンダムの「リュウ・ホセイ」や石川 賢のゲッターロボ「巴 武蔵」に似た描写が難しい人物像である 番匠 真里亜(ばんしょう まりあ)に男女の思考の違いを書き別けた上で焦点を当てたことを評価し、一旦は三ツ星(★★★☆☆)にした評価を四ツ星(★★★★☆)に戻しておきます。
今作の巻頭カラーの最終頁(4頁)にて、前作「碧空来同編」では文字情報だけだったソニックダイバー隊1期生3名のうち以下の2名のイラストが描き下ろされました。
・水崎 香南(みずさき かなん)
・番匠 真里亜(ばんしょう まりあ)
一樹 楓(いちのき かえで)は前作で事故により既に退場しているとはいえ、ビジュアルとしてのイラストが描かれなかったのは残念です。
前作品では第1期生たちのテストパイロットとしての日々と、音羽、可憐、瑛花達の2期生をスカウトするまでの彼女らの生活と経緯が語られました。
今作では、楓に続き遂に真理亜も墜落事故により負傷し、その精神的な痛手で水崎 香南が退役してしまいます。
1期生は遂に「番匠 真里亜」ただ一人になってしまいました。
番匠 本人も事故により入院中であり、「緋月 玲」副官により試験部隊から外され、開発本部に異動となってしまいます。
作者の憮木(ぶぎ)氏は、シリアスな登場人物である第1期生たちを、基本的に能天気な音羽たち2期生と一緒にさせないように、このような展開にしたと想像しますが、此処は敢えて彼女らが互いに交流し合うドラマを描いて欲しかったところです。
黒星(★)1個を減じたのは以上の理由です。
さて、前作スカイガールズ 碧空来同編のレビューでも少し書きましたが、今作の真のヒロインは「番匠 真里亜」に間違いないとおもいます。
負傷で真理亜が入院したことで、冬后 蒼哉(とうごう そうや) が彼女に飛べなくなった過去を語り、前作で盆栽の趣味を真理亜に語る場面がありました。
今作では真理亜が開発本部への移送時から戦死の間際まで、冬后にその盆栽の1鉢を届けることを気に掛けていたこと、それが彼女の冬后への「不器用な感情表現」であったにも関わらず、その感情は読者以外には誰にも悟られることはありません。
ただ、真理亜の死に様が冬后の最後の戦い方と同じであったことに最後に冬后自身が漸く気付く(108頁)当たりが心憎い演出に思えました。
感情描写に記述を割きましたか、戦闘描写も冴えがあります。
真理亜の最後の戦いの場面(100頁)にて、真理亜が、
・「香南」なら、もっと巧みにかわせた・・・
・「楓」なら、もっと速く飛べた・・・
という地の文のとの対比での真理亜の回答
「おれは・・・狙い優先に決まってんだろ!」
は、過去の三人三様の性格や戦い方の違いの描き分けが出来ていないと機能しないのですが、ここまで「前作」から続けて読んできた読者の方なら、納得の表現だと感じるはずです。
総じて評価すれば、前作スカイガールズ 碧空来同編を読まないと理解不能な、完全に連続性を前提にした内容と、1期生と音羽たち2期生を交流させす、物語も二部構成にして隔離してしまった判断に減点はありますが、ともすれば、初代機動戦士ガンダムの「リュウ・ホセイ」や石川 賢のゲッターロボ「巴 武蔵」に似た描写が難しい人物像である 番匠 真里亜(ばんしょう まりあ)に男女の思考の違いを書き別けた上で焦点を当てたことを評価し、一旦は三ツ星(★★★☆☆)にした評価を四ツ星(★★★★☆)に戻しておきます。