SEX　PISTOLS世代やSIDのファン・マニア、当時の初期ロンドン・パンク感覚を懐かしむ人達が見るだろう的な作品。

ゲイリー・オールドマンの好演も悪くは無い。（が、いい男過ぎて本物の毒は薄いけれど...。ナンシーも本物より可愛いかも...。）
＜当時はKILLING　JOKEのベーシスト”ピッグ”ユースが演じる説もあったけれど流れてしまった...。（個人的には残念。割と似てたのに。）＞

SIDに力を入れた分、他のメンバーの個性が今一になってしまっている。
特にJ・ロットン役の役者には笑ってしまった。あれじゃ、弱々しくて間抜けで滑稽過ぎる。道化師であるまいし...（笑）。
　

ここしばらくはすっかり怪獣VSモノな展開となっている今シリーズ。

久々に主人公・陽が復活となるが彼もまたフューズ化を・・・
そして彼の幼馴染・瑛士もフューズ０４として覚醒する。しかし彼にはきちんと自我が残っており、陽や未来、絢士のためにモンスター達と戦う！

そんな瑛士の奮闘は武重ことフューズ０３→ファイナルフューズとなった彼の時間稼ぎ程度に使われ、いよいよ武重がモンスター達との死闘を開始する。圧倒的な強さを見せる武重、そして陽もまた秘めたる可能性を垣間見せる。

終盤では調子に乗った武重がスカイツリーを引っこ抜き、その下に封印されていたという帝王を呼び起こす。次巻ではいよいよラスボスの登場か！？

個人的には武重が歯が立たず、陽が覚醒し倒すという展開が予想されるが果たして、、いずれにせよフューズ化した陽はもう元の生活には戻れないような・・・
こんな刻な運命を強いられた幼馴染２人に挟まれるヒロイン未来もかなり不幸ではある。

あとがきにもあるように今夏で終わりを迎えそうな今シリーズ。可哀想な登場人物達にせめてもの大団円を期待。

「Bitch」と言えばこの人、コートニー・ラヴ(笑)。ホール（Hole）消滅後、初の自分名義ソロアルバムがこれ。アメリカン・クラシック風なポートレイトジャケットがかっこいい。日本盤のジャケは…。

「グランジ」という音楽ジャンルをどう定義するかっていうのはとても難しい（普段着を着たただのハードロックだからね）と思うが、自分の中でその完成形はホールだったと思うんだけれど、どうかな（言い過ぎか）。歪んだギターの音色と近視的な歌詞、限りなく普段着に近いファッション…（ま、コートニーのファッションは普段着とは違うか）。スカート穿いて下着が見える事も気にせず、足をガッとモニタースピーカーの上に乗せてギターを掻き鳴らす姿はなかなかかっこ良かった。

「Celebrity Skin」が凄くよく出来たアルバムだっただけに次作はどうなることかと見守っていたが、シングルを発表した後あっけなく解散。その間にも彼女が表に出てくる時はゴシップ、裁判沙汰ばかりで自分の家族や娘にも愛想をつかされるというビッチぶり。実際に来日した時に一緒に仕事をしたという知人によれば素でも「そのまんま」の女らしい(笑)。知人は彼女のプロフィールを全然知らなかったのであきれ返ったそうだ。それでこそコートニー！

ソロ名義でも基本的には音楽性は変わらず。もっと変わった事をやるのかと思っていたが既定路線。ホールを聴いてきた身にはどうしてもインパクトには欠ける。悪くないんだけど。