知の武装: 救国のインテリジェンス (新潮新書 551)
昨年の”動乱のインテリジェンス”に続く対談になっている。今回は、この1年間に起きた国際関係上で、重要と考えられる出来事の解読や解説が中心となっている。国際関係に長く関わった経歴を持つ著者たちは、マスメディアで主流になるような典型的な日本人の考えに、異なった視点を与えてくれる。
ただし、帯にあるような「世界の解読法」が知りたいのなら、本書は役に立たない。著者たちも指摘しているように、インテリジェンスはアート(芸術)に通じる天賦の才が必要だからである。それは、著者たちの定義に従って、多数の国の内在論理を理解・分析することは、実際には不可能であることで解る。最終的には、多国間の国際関係はアートにしかならないのである。アートは、教えられない。
何だか矛盾するような本ではあるが、本書を参考に、解ることと、解らないことを考えてみることは、とても有益になると思う。
ただし、帯にあるような「世界の解読法」が知りたいのなら、本書は役に立たない。著者たちも指摘しているように、インテリジェンスはアート(芸術)に通じる天賦の才が必要だからである。それは、著者たちの定義に従って、多数の国の内在論理を理解・分析することは、実際には不可能であることで解る。最終的には、多国間の国際関係はアートにしかならないのである。アートは、教えられない。
何だか矛盾するような本ではあるが、本書を参考に、解ることと、解らないことを考えてみることは、とても有益になると思う。
動乱のインテリジェンス (新潮新書)
ひとつ意味を理解できなかった箇所がある。TPPに関する話の中で、
日本にとって、TPP不参加という選択肢などありえない。加入しなければ日米同盟からも離脱することになる。
中国の推す「ASEANプラス6」や、その先行形態としての「日中韓のFTA」に誤って加入してしまえば、
TPPの連携が相対的に無力化され、1921年のワシントン軍縮会議の二の舞になる。
二国間の同盟体制(日英同盟)が多国間の枠組み(ワシントン軍縮条約)に吸収され、日本は英米と対立した。
多国間の条約体制では二国間の安全保障同盟を到底補えないのは歴史の教訓だ。
英を米に置き換えれば、日米安保条約の発展的解消だと言いくるめられて、日本が丸裸にされる危険がある。
というような説明をしているが、これはTPPに加入しても、同様に起こりうるのではないか。
なぜ中国と提携した場合に限り、ワシントン軍縮会議の二の舞になるのか、何度読んでも理解できない。
むしろTPPに加入したケースのほうが、日米安保条約の発展的解消だと言いくるめられるのではないか。
日本にとって、TPP不参加という選択肢などありえない。加入しなければ日米同盟からも離脱することになる。
中国の推す「ASEANプラス6」や、その先行形態としての「日中韓のFTA」に誤って加入してしまえば、
TPPの連携が相対的に無力化され、1921年のワシントン軍縮会議の二の舞になる。
二国間の同盟体制(日英同盟)が多国間の枠組み(ワシントン軍縮条約)に吸収され、日本は英米と対立した。
多国間の条約体制では二国間の安全保障同盟を到底補えないのは歴史の教訓だ。
英を米に置き換えれば、日米安保条約の発展的解消だと言いくるめられて、日本が丸裸にされる危険がある。
というような説明をしているが、これはTPPに加入しても、同様に起こりうるのではないか。
なぜ中国と提携した場合に限り、ワシントン軍縮会議の二の舞になるのか、何度読んでも理解できない。
むしろTPPに加入したケースのほうが、日米安保条約の発展的解消だと言いくるめられるのではないか。
LOST & FOUND
「あわせ鏡」の佐藤龍一の歌を聞いた。
昔の相方伊藤薫は「ラブイズオーヴァー」などのヒット曲の作曲家として有名になった。佐藤龍一はこんな形で帰って来たのか。
ひとつひとつの言葉が心に刺さる。
最初に「なけなしのジョニー」のピリッとギターを聞かせてくれる。
「サークルゲーム」は”翼を広げて” ”君を守りたい” ”自分を信じて”などの決まり言葉ばかりの唄ばかり聞いている若者たちにわかってたまるか。あの時代を生きてきたものの宝物がわかるものか。
「生まれてこなかったものたちへ」で自分が生きている事自体がいかに貴重な事なのかを歌い、「迷子のデスティニー」で悲しみのどん底からでも生き続けてゆく自分を歌う。
無くして初めてわかる大切なもの、それはこのアルバムが体現している。
昔の相方伊藤薫は「ラブイズオーヴァー」などのヒット曲の作曲家として有名になった。佐藤龍一はこんな形で帰って来たのか。
ひとつひとつの言葉が心に刺さる。
最初に「なけなしのジョニー」のピリッとギターを聞かせてくれる。
「サークルゲーム」は”翼を広げて” ”君を守りたい” ”自分を信じて”などの決まり言葉ばかりの唄ばかり聞いている若者たちにわかってたまるか。あの時代を生きてきたものの宝物がわかるものか。
「生まれてこなかったものたちへ」で自分が生きている事自体がいかに貴重な事なのかを歌い、「迷子のデスティニー」で悲しみのどん底からでも生き続けてゆく自分を歌う。
無くして初めてわかる大切なもの、それはこのアルバムが体現している。
PROPAGANDA [DVD]
1983年に行われた 『散開コンサート』 のライヴ映像に少年&若い女のさまざまなイメージ映像を挿入した「フィルム」です。
楽曲のイメージを映像化したものや、メンバーそれぞれが出演したものなど有ります。
昭和の時代がクローズ・アップされています。
80年代らしい時代を感じさせますが、それはそれで、興味深いものがあります。
ライヴパートはナチス風軍服に身を包み派手なメイクで演奏するメンバーが観れます。
ライブ楽曲は、「散開コンサート」のディスクのものとは異なりますが、
13.TECHNOPOLIS 〜 14.RYDEEN につなぐHOTな選曲と盛り上がりは、他のLD、DVDでは在りません。
でも『散開コンサート』の様にライヴ映像で魅せてもらいたかった、イメージ映像で無く。
この写真を見て、みんな若い!!と思って即購入して、バリバリなライヴ映像を期待すると肩透かしをくらいます。
しかし、懐かしき当時を思い出して、全盛だったあの頃の「YMO」を観るのは、ファンなら必然です。
楽曲のイメージを映像化したものや、メンバーそれぞれが出演したものなど有ります。
昭和の時代がクローズ・アップされています。
80年代らしい時代を感じさせますが、それはそれで、興味深いものがあります。
ライヴパートはナチス風軍服に身を包み派手なメイクで演奏するメンバーが観れます。
ライブ楽曲は、「散開コンサート」のディスクのものとは異なりますが、
13.TECHNOPOLIS 〜 14.RYDEEN につなぐHOTな選曲と盛り上がりは、他のLD、DVDでは在りません。
でも『散開コンサート』の様にライヴ映像で魅せてもらいたかった、イメージ映像で無く。
この写真を見て、みんな若い!!と思って即購入して、バリバリなライヴ映像を期待すると肩透かしをくらいます。
しかし、懐かしき当時を思い出して、全盛だったあの頃の「YMO」を観るのは、ファンなら必然です。